図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2009年1月22日

オーストラリアの深海で、新種発見

ico_weather_ame.gif

 
 タスマニア島の南部沖から、いくつもの新種が発見されたニュースがありました。
 正確には、いくつの新種が発見されたのかはわかりません。私の知る限り、三つの新種の画像が公開されています。どれも、深海に棲むものです。
 一つは、ホヤの一種です。脊索動物門【せきさくどうぶつもん】尾索動物亜門【びさくどうぶつあもん】ホヤ綱【こう】に属します。植物に似ますが動物です。
 ホヤの成体は、海底の一箇所にくっついています。移動しません。普通のホヤは、海水中の小さな有機物を濾【こ】して食べます。おとなしい生き物です。
 ところが、今回の新種は肉食性です。魚などを、捕らえて食べるようです。体の前部が、漏斗【ろうと】状の罠【わな】になっていて、そこで、獲物を捕らえる仕組みです。このホヤは、なぜこんなふうになったのでしょう?
 そのヒントは、別種のホヤにあります。オオグチボヤという種です。日本の富山湾に棲みます。オオグチボヤも肉食性です。深海に棲むのも同じです。
 肉食性になったのは、深海に棲むことと関係するようです。食べ物の少ない深海で、生きる工夫でしょう。ただし、今回の新種のほうがずっと深くに棲みます。なんと、4000mを越える深海です。オオグチボヤが棲むのは、700mほどの深さです。
 他に、海綿動物【かいめんどうぶつ】らしきものと、サンゴの一種の画像が公開されています。サンゴのほうは、熱帯のサンゴ礁に多いイシサンゴとは違います。画像を見る限りでは、八放【はっぽう】サンゴの一種のようです。八放サンゴについては、過去の記事 「白保のサンゴは普通と違う? アオサンゴ」(2008/11/17)を参照して下さい。
 カイメン(海綿)らしきものは、本当にカイメンなのかどうかまだわかりません。情報が少ないからです。今のところ「おそらく、カイメンの新種」とされています。
 カイメンの仲間は、潮が引くと海上に出るようなところから、深海の海底まで広く分布します。形もたいへん多様です。画像だけでは、正体の判別は難しいです。
 今年も、続々と新種が発見されるのでしょうね。楽しみです。


 タスマニア沖深海の新種のニュースは、以下にあります。
 豪、深海で新種発見――罠をかけるホヤ(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2009/01/18)
 豪、深海で新種発見――巨大海綿(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2009/01/18)
 豪、深海で新種発見――ヘビ頭のサンゴ(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2009/01/18)
  


図鑑↓↓↓↓↓には、ホヤの仲間やカイメンの仲間、サンゴの仲間が掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

http://blog.zukan.net/blog/2009/01/22-post_1137.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/1761

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/1761

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)