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2009年1月26日

「越中バイ」は、バイじゃない?

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 バイという種名の巻貝がいます。食用になるので有名ですね。寒い時期が旬【しゅん】です。現在は、日本海で主に漁獲されます。
 「越中【えっちゅう】バイ」などという名を、聞いたことがありませんか? 越中とは、昔の富山県の呼び名ですね。日本海側で捕れるバイをこう呼ぶことがあります。
 ところが、正式な種名バイ以外にエッチュウバイという種名の貝がいます。しかも、エッチュウバイも食用になります。ややこしいですね。
 巻貝には、他にも「○○バイ」という種名のものがいます。オオエッチュウバイ、エゾバイ、ツバイなどです。これらの「○○バイ」には、食用になるものが多いです。
 「バイ」とは、もともと巻貝全般を指す言葉でした。それらのうち、たくさん捕れて、味が良い種が、正式な種名「バイ」にされたようです。
 正式な種名バイは、砂底の海に棲みます。彼らは、海の掃除屋さんです。海中で、魚の死骸などを食べます。彼らのおかげで、海底が、きれいになるのですね。
 この性質を利用して、人間は、バイを捕ります。魚肉を入れた籠【かご】を、海に沈めると、バイが寄ってきます。「バイ籠」と呼ばれる漁法です。
 昔は、日本の沿岸の海に、バイがたくさんいました。巻貝の代表として、「バイ」と名づけられたほどです。けれども、現在は、とても減ってしまいました。そのため、本物のバイとは違う種が、バイと呼ばれて、売られることが多いです。
 バイが減ったのは、捕り過ぎたから、だけではありません。海洋汚染が、深刻な影響を及ぼしました。有機スズという化合物が、海を汚しています。有機スズが、巻貝の体に入ると、正常な繁殖ができなくなります。
 有機スズは、かつて、船の塗料に使われました。今では、船の塗料に有機スズを使うことは、禁止されています。有機スズが、海の生き物に悪いことがわかったからです。おかげで、バイなどの生き物が、復活しつつある海域もあるようです。
 こんなふうに、他の生き物への思いやりが進むといいですね。



図鑑↓↓↓↓↓には、正式な種名バイが掲載されています。
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 過去の記事でも、巻貝の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 マガキと付いてもカキじゃない、マガキガイ(2008/10/20) 
 ヒトデ退治は法螺じゃない、ホラガイ(2008/07/25)
 カワニナ(川蜷)は一種じゃない?(2008/6/2) 
 アワビという種名の貝はいない?(2008/1/14)
などです。


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