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2009年2月13日

ミカン? いえ、カラタチです

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 日本の冬といえば、「こたつに蜜柑【みかん】」ですね。ミカンの仲間は、冬の果物として定着しています。冬、ミカンの産地へ行くと果実が鈴なりですね。
 ミカンの産地で、庭先の果実をいただこうとしたら「それは食べられないよ」と言われたことがあります。「ミカンではなくて、カラタチだ」というのです。
 カラタチ(枳)は、食用のミカンと同じミカン科の植物です。ミカンによく似た果実がなります。けれども、果実は食べられません。酸味と苦味が強すぎるからです。
 食用にならないのに、カラタチは栽培されます。主な用途は三つです。
 一つは、生垣【いけがき】にするためです。カラタチの木は、棘が多いため防犯によいのですね。でも、近年は、生垣というもの自体が減ってしまいました。
 もう一つは、薬用です。カラタチの果実は、民間薬に使われることがあります。果実酒の材料にされたりします。
 最後の一つは、台木【だいぎ】にするためです。カラタチは、ミカン類の台木に、よく用いられます。
 果樹を栽培するには、一般的に、接木【つぎき】という方法が使われます。別種の木同士を接ぎ合わせるのですね。その際、下側(根っこの側)になるほうを台木といいます。上側(接がれる枝)になるほうを、接穂【つぎほ】といいます。
 ミカン類の栽培では、カラタチを台木にするのが普通です。ウンシュウミカンなど、果実を収穫したいものを接穂にするわけです。
 接木には、さまざまな利点があります。病気に強くなったり、早く収穫できたりします。
 ところが、接木には欠点もあります。まれに、接穂が枯れて台木のほうが育つことがあります。前記の「ミカンと思ったら、カラタチだった」のはその例です。
 その家の人は、ミカンを育てるつもりでカラタチに接木をしました。なのに、カラタチのほうが育ったのだそうです。なぜそうなったのかはわかりません。「人間の思うとおりには、ならないぞ」と、カラタチが反抗したのでしょうか。



図鑑↓↓↓↓↓には、カラタチが掲載されています。
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 過去の記事でも、ミカン科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 謎の植物、茱萸【しゅゆ】とは?(2008/09/01)
 お釈迦さまも食べた? レモン(2006/08/21)
 代々の実が付くおめでたい果実、ダイダイ(2005/12/31)
などです。



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