2009年3月 2日
ワカサギは、キュウリウオ目? サケ目?
ワカサギの穴釣りは日本の冬の風物詩ですね。でも、ワカサギは穴釣りでばかり捕られるわけではありません。普通の釣りや刺し網などでも捕られます。
穴釣りの印象が強いためか、ワカサギは純粋な淡水魚だと誤解されることがあります。中には海に棲むワカサギもいます。サケのように海に下るものがいるのです。
とはいえ、沿岸から離れることはありません。海では内湾に棲みます。
本来のワカサギの生態は、海と川を行き来するものだったと考えられています。「川で生まれ、海で育ち、産卵のために再び川へ」というサイクルです。サケと同じですね。
ところが、何らかの原因で、海へ行かないワカサギがいます。「閉ざされた湖に放流された」といった場合です。物理的に海へ下れなくなるわけですね。けれども、海へと下る道があっても必ず下るとは限りません。
大ざっぱに分けるとワカサギには、「海へ下るもの」「海の代わりに、川から湖へ下るもの」「一生、湖にいるもの」がいます。同じ湖で暮らすワカサギ同士でも、海へ下るものとそうでないものがいたりします。なぜ、こうなるのかはまだ不明です。
海と川を行き来する習性はサケに似ますね。このため以前、ワカサギはサケと同じサケ目【もく】に分類されていました。今でも、そう書くところもあります。
しかし近年は、キュウリウオ目【もく】に分類されることが、多くなりました。キュウリウオ目には、アユやシラウオなども属します。アユもシラウオも旧サケ目です。サケ目から、多くの種が新設のキュウリウオ目に移されました。
ワカサギの分類については他にも確定していないことがあります。日本のワカサギが、独立した種なのかどうかわかっていません。北米に分布するもの(ラテン語の学名で Hypomeus transpacificus)と同種かも知れないといわれます。
北米のものと同種とする説では、日本のワカサギの学名は Hypomeus transpacificus nipponensis となります。北米のものの亜種という扱いです。独立種とする説では Hypomeus nipponensis という学名です。いろいろあってややこしいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ワカサギが掲載されています。
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過去の記事でも、キュウリウオ目【もく】(サケ目【もく】)の魚を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
シラウオ、シロウオ、どちらが本当?(2008/02/29)
日本を代表する美魚、アユ(2006/06/09)
松沢千鶴
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