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2009年3月16日

日向【ひゅうが】には生えない? ヒュウガミズキ

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 ヒュウガミズキは、早春の花の一種ですね。公園や庭に、よく植えられる木です。薄黄色で、小さな房のような花を咲かせます。
 ヒュウガミズキ(日向水木)という名からは、日向という地名が連想されますね。日向とは、宮崎県の昔の呼び名です。宮崎県が、ヒュウガミズキの原産地なのでしょうか?
 どうやら、違うようです。宮崎県には、もとはヒュウガミズキがなかったようです。
 ヒュウガミズキの自生地は、限られています。確認できる範囲では、近畿地方北部と、北陸地方だけです。県名でいえば、兵庫県、京都府、福井県、石川県、岐阜県です。
 では、なぜ、日向の名が付いたのでしょうか? これには、いくつかの説があります。ある説では、「戦国武将の明智光秀【あけちみつひで】と関係があるから」とされます。
 明智光秀は、日向守【ひゅうがのかみ】という役職を持っていました。現代で言うなら、「宮崎県知事」ですね。けれども、主に住んだのは、丹波【たんば】でした。京都府と兵庫県の一部を合わせた地方です。ここに、ヒュウガミズキが多かった、といわれます。
 ヒュウガミズキには、イヨミズキ(伊予水木)という別名もあります。伊予とは、愛媛県の昔の呼び名です。なのに、愛媛県でも、ヒュウガミズキの自生は、確認されていません。なぜ、イヨミズキという別名が付いたのかは、不明です。
 ヒュウガミズキは、栽培されることが多いですね。これが、話をややこしくしています。本来、自生していなかったところにも、植えられるからです。こうなってしまうと、本来の自生地を知るのが、難しいです。
 ヒュウガミズキの自生地は、完全には、わかっていません。日向や伊予の名のとおり、「九州や四国にも自生する」という説もあります。台湾にも、それらしい種があるといいます。自生地については、これからの研究課題です。
 九州や四国や台湾にも、ヒュウガミズキが自生するとなれば、新たな問題が持ち上がります。あまりにも、飛び離れた分布だからです。「なぜ?」と思いますよね。
 身近な庭木にも、こんな謎があります。自然の生き物は、面白いですね。
  


図鑑↓↓↓↓↓には、ヒュウガミズキが掲載されています。
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 過去の記事でも、早春の花を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 キブシ、キフジ、どちらが本当?(2009/02/27)
 謎の植物、茱萸【しゅゆ】とは?(2008/09/01)※早春に咲くサンシュユの解説があります。
などです。

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