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2009年3月23日

トサミズキは、土佐に生える?

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 早春には、黄色い花が、多く咲きます。トサミズキも、その一種です。
 トサミズキは、ヒュウガミズキと似ています。咲く時期も同じです。トサミズキのほうが、はっきりした黄色の花ですね。でも、区別は難しいです。
 見た目どおり、トサミズキとヒュウガミズキとは、近縁な種同士です。どちらも、マンサク科トサミズキ属に属します。日本原産の植物なのも、同じです。
 以前、ここのブログで、ヒュウガミズキを取り上げましたね(日向【ひゅうが】には生えない? ヒュウガミズキ)。そこでは、「ヒュウガミズキが、日向(宮崎県)には自生しないらしい」と書きました。では、トサミズキは、土佐に自生しないのでしょうか?
 トサミズキ(土佐水木)のほうは、名のとおり、土佐(高知県)に自生します。確認できる範囲では、トサミズキの自生地は、高知県以外に、ありません。
 と書くと、意外に思う方が多いでしょう。トサミズキは、栽培されることが多いからですね。公園や庭で、よく見ます。ヨーロッパでも、観賞用に、植えられます。
 本来、トサミズキは、高知県の一部にしか生えませんでした。珍しい植物なのですね。それが、花を観賞するために、殖やされました。この点も、ヒュウガミズキと似ています。ヒュウガミズキも、自生地は限られているのに、人間によって殖やされました。
 トサミズキは、なぜ、限られた場所にしか自生しないのでしょう? その理由は、土壌にあります。トサミズキが自生するのは、特殊な土壌の場所です。
 それは、石灰岩【せっかいがん】や蛇紋岩【じゃもんがん】の岩場です。そのような場所は、土壌が貧しいです。そのうえ、鉄やマグネシウムが多く含まれます。普通の植物には、育ちにくい場所なのですね。
 トサミズキは、それを逆手に取っています。ライバルがいない場所で、のびのび育つわけです。豊かな土壌では、他の植物に負けるため、自生できないようです。
 ヒュウガミズキの自生地が、不思議な分布なのも、似た理由かも知れません。同じトサミズキ属ですからね。いつか、その秘密が、解かれる時が来るでしょうか。
  


図鑑↓↓↓↓↓には、トサミズキが掲載されています。
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 過去の記事でも、トサミズキと近縁なヒュウガミズキなど、早春の花を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 ミツマタは、本当に「三つまた」になる?(2008/03/07)
 節分にアセビ?(2008/01/28)
などです。


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