2009年4月 4日
世界最長寿のサンゴが発見される
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海中生物のびっくりニュースが届きました。ハワイの深海からです。そこに棲むサンゴの一種が、四千年以上も生きているらしい、とわかりました。
そこは、約366mの深さです。この深さでは、太陽の光は、あまり届きません。ですから、そこに棲むサンゴは、明るい浅海に棲むのとは、違う種です。
調査チームは、そのサンゴの一部を、研究のために引き揚げました。引き揚げられたのは、レイオパテスLeiopathes属の一種と、ゲラルディアGerardia属の一種です。
調査チームが、両種の年齢を調べました。その結果、レイオパテス属のほうは、なんと4265歳だと判明しました。ゲラルディア属のほうは、2742歳だそうです。
レイオパテス属のほうは、海中生物としては、知られる限り、最長寿です。ただし、サンゴは、一個体ではなく、たくさんの個体がつながった群体生物です。このため、一個体として最長寿とは、言えません。「群体として最長寿」です。
レイオパテス属も、ゲラルディア属も、研究があまり進んでいません。どのグループに分類されるのかにも、議論があります。
レイオパテス属のほうは、刺胞動物門【しほうどうぶつもん】花虫綱【はなむしこう】六放サンゴ亜綱【ろっぽうさんごあこう】ツノサンゴ目【もく】に属するようです。ゲラルディア属のほうは、六放サンゴ亜綱までは、レイオパテス属と同じです。しかし、目【もく】以下の分類は、違います。スナギンチャク目【もく】というのが、有力な説です。
厳密に言えば、ゲラルディア属は、サンゴではありません。かといって、イソギンチャクでもありません。「スナギンチャク」という、独自のグループです。
レイオパテス属と、ゲラルディア属は、どちらも、宝石のサンゴとして使われることがあります。レイオパテス属のほうは、通称、黒サンゴと呼ばれます。ゲラルディア属のほうは、通称、金サンゴです。両方とも、ハワイの深海から、捕られています。
ということは、数千年も生き延びたものが、宝石にされた可能性もありますね。人間は、少し、欲を控えたほうが、いいかも知れません。
「最長寿のサンゴ」のニュースは、以下にあります。載っている画像は、通称gold coralと呼ばれるゲラルディア属のものです。
調べてみたらなんと4000歳、ハワイで長寿世界一の海中生物を発見(technobahn 2009/03/30)
より詳しいニュース記事が、以下にあります。ただし、英文です。
Oldest Sea Creatures Have Been Alive 4,000 Years(LiveScience 2009/ 3/23)
松沢千鶴
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深海で極めつきの長寿動物が生存していることはサンゴ類だけではありません。小さな二枚貝がびっくりするくらい長生きしていることも知られています。温度が低く安定していて、生命の流れの時間が止まっているかのごとくです。
どうやら刺胞動物には老衰で死亡するということがないようですね。同じ個体が若返りを続けて永遠の生命を持つクラゲも知られています。固着して生活する刺胞動物は生活場所が安定していて外敵や事故に会うことがなければ何時までも生きているのでしょう。
いつも、コメントありがとうございます > beachmolluscさん。
御指摘のとおり、二枚貝の中に、びっくりするほど長生きのものがいますね。二〇〇七年に、「四百歳の貝が発見された」というニュースがありました。
手前味噌で恐縮ですが、拙ブログでも、以前に、この貝を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
四百年、生きた貝がいる?(2007/11/1)
http://blog.zukan.net/blog/2007/11/01-post_950.php
ただし、この貝は、当初はアイスランドガイと発表されましたが、後に、違う種とされたようですね。
beachmolluscさんがおっしゃる「永遠の生命を持つクラゲ」とは、ベニクラゲ属のクラゲのことですね? 単に長生きというだけでなく、若返るところが、とても不思議です。
このようなニュースに接するたびに、「生命の神秘は尽きない」と思います。