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2009年4月 6日

エニシダは、魔女の帚【ほうき】になる?

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 今の季節、日本には、さまざまな花が咲きますね。中には、日本原産でない植物も多いです。観賞用などのため、たくさんの植物が、外国から入っています。
 例えば、エニシダという植物です。この種は、ヨーロッパ原産です。日本の一部で、野生化しています。江戸時代に、観賞用として、日本に入ったといわれます。
 「エニシダ」という名前からは、シダの仲間のように感じますね。実際には、マメ科の植物です。エンドウ(豌豆)やソラマメ(空豆)などと、似た形の花が咲きます。
 では、なぜ、エニシダなどという名が付いたのでしょう? これは、もともと、外国語でした。エニシダの仲間は、ヨーロッパのラテン語で、Genistaと呼ばれました。それを、昔の日本人が、聞き間違えたようです。少しなまって、「エニシダ」になりました。
 じつは、エニシダと呼ばれる植物は、一種ではありません。おおむね、マメ科エニシダ属に属する種が、まとめてエニシダと呼ばれます。ややこしいことに、単に「エニシダ」という種名の植物もあります。
 マメ科ハリエニシダ属の種も、エニシダと呼ばれることがあります。名のとおり、針のような棘だらけの植物です。でも、黄色い花は、種名エニシダにそっくりです。
 ヨーロッパでも、日本でも、エニシダ属の種は、よく栽培されます。花が美しいからですね。日本の場合は、ヒメエニシダという種が栽培されることが多いです。
 ヒメエニシダは、種名エニシダよりも、小型です。日本の家屋に、合うのでしょう。園芸店で、「エニシダ」とされるものの多くは、ヒメエニシダのようです。
 伝統的に、ヨーロッパでは、種名エニシダの枝を、帚【ほうき】にしました。エニシダは、細かく枝分かれするうえに、枝がしなやかだからです。帚に最適です。
 英語で「帚」を指すbroomという単語には、「エニシダ」という意味もあります。日本で、竹から作る帚を、竹かんむりの「箒【ほうき】」と書くのに似ていますね。
 ヨーロッパの伝承では、魔女が空を飛ぶのに使う帚も、エニシダ製だそうです。ハリー・ポッターの帚も、エニシダ製かも知れませんね。
  


図鑑↓↓↓↓↓には、ヒメエニシダが掲載されています。
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 過去の記事でも、ヨーロッパ原産の植物を取り上げています。また、『ハリー・ポッター』シリーズに登場するフクロウも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 サクラソウとプリムラは、同じ? 違う?(2008/04/07)
 クリスマスローズはクリスマスに咲かない?(2007/12/03)
 ハリー・ポッターのフクロウ紹介(2007/10/26) などです。


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