2009年4月11日
世界最小のカエル?が発見される
南米のペルーから、新種発見のニュースです。アンデス山脈の、コスキパタ渓谷の上流で、新種のカエルが見つかりました。
コスキパタ渓谷の上流部は、標高が、三千メートルを越えます。こんな高いところにも、カエルが棲むのですね。具体的には、雲霧林【うんむりん】と呼ばれる森林地帯です。名のとおり、湿度が高く、霧がかかることが多い森林です。
発見された新種は、ラテン語の学名を、Noblella pygmaeaと付けられました。日本語名は、ありません。英語では、Noble's Pygmy Frogと呼ばれているようです。これは、ラテン語の学名の直訳ですね。
この種の特徴は、その小ささです。大型の雌(メス)でも、体長12mmほどにしかなりません。「mm」ですよ。「cm」ではありません。おそらく、世界最小のカエルです。カエルだけでなく、サンショウウオなど、他の両生類を含めても、最小級といえます。
この種の雌は、雄(オス)より大きいです。それでも、こんなに小さくて、卵を産めるのでしょうか? 雌は、どうやって、卵を腹に入れているのでしょう?
雌は、一度に、たった二個しか産卵しないそうです。それより多くは、体に収まらないのでしょう。卵からは、小さなカエルが生まれてきます(!)おたまじゃくしの段階を飛ばして、いきなり、カエルになるわけです。
生まれたてのカエルは、わずか4mmほどしかありません。こんなに小さくても、カエルは、独力で生きてゆかなければなりません。両生類は、普通、親が子の世話をしないからです。ただし、今回の新種は、卵の間だけは、雌が卵を守るそうです。
この新種は、ラテン語の学名で、Strabomantidaeという科に属します。この科のカエルは、南米にだけ分布します。そのため、科名すら、日本語名がありません。
二〇〇九年の二月にも、「Strabomantidae科の新種が発見された」ニュースがありましたね(コロンビアで、十種の両生類を発見(2009/2/5))この科には、まだまだ、未知の種がいそうです。これからの調査にも、期待が高まりますね。
「世界最小のカエル?」のニュースは、以下に載っています。
ペルー、超ミニサイズのカエル(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2009/03/27)
Pygmy frog discovered in Peru ? Lays just 2 eggs(wildlifeextra.com) ※英文ですが、卵を守る雌(メス)の画像が見られます。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本の両生類が、20種以上が掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、新種の両生類や、とても小さい生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
最小の脊椎動物?が発見される(2009/02/14)
世界最小のヘビ?を発見(2008/08/06)
パプア・ニューギニアで、五十以上の新種を発見か?(2009/3/27)などです。
松沢千鶴
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12ミリだなんて、でかいんだろう。すでにギネスはイベリココヤスガエルだし。だれかのblogには子供がつかまえてきた、10ミリのカエルの写真、日本一小さいヒメアマガエルにより小さい。ギネス記録より小さいカエルのクロヨンが一番小さいカエル。昭和の時代、1970年代の噂になった、危険性物質DHMOをよくみてほしい。
大仏くんちゃんさん >
御指摘ありがとうございます。
2011年10月現在では、イベリアコヤスガエルが、「北半球最小のカエル」とされているようですね。
以下の記事が参考になります。
体長10ミリ極小ガエル、餌の毒で天敵よける「離れ業」(AFPBBニュース、2010/11/13)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2775166/6444636
日本でも、体長10ミリほどの小さなカエルがいるとのことですが、確かにいるだろうと思います。
それは、おそらく、ニホンヒキガエルの、オタマジャクシからカエルになったばかりのものでしょう。
その状態のニホンヒキガエル(未成熟のニホンヒキガエル)は、たいへん小さいことが知られます。
一般的には、「最小のカエル」という場合は、「成熟した状態で、最小のカエル」という意味でしょう。
このために、「未成熟のニホンヒキガエル」は、いくら小さくても、「最小のカエル」とは呼ばれないのだと思います。