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2009年4月21日

縄文杉に「姉妹」ができる? カウリコーパルノキ

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 2009年の4月、明るいニュースがありました。ニュージーランド政府が始めた、樹齢1000年を超す世界中の木々を結ぶ「古代木ファミリープロジェクト」の第1弾として、鹿児島県屋久島の縄文杉【じょうもんすぎ】とニュージーランドの別の木が、「姉妹」になるというのです。
 縄文杉は、樹齢が二千年を越えるといわれますね。
 「姉妹」になるニュージーランドの木は、日本語の種名を、カウリコーパルノキ(カウリコーパルの木)といいます。カウリマツ(カウリ松)という別の種名もあります。これらの種名は、ニュージーランド先住民(マオリの人々)の呼び名「カウリ」に由来します。ラテン語の学名は、Agathis australisです。
 中でも、縄文杉の姉妹になるのは、タネ・マフタと呼ばれる巨木です。現存するカウリコーパルノキとしては、最大級です。樹齢は、少なく見積もっても、1200年を越えます。タネ・マフタとは、マオリの言葉で、「森の神」を意味します。
 このような高貴な名前の木と、縄文杉とが「姉妹」になるなんて嬉しいですね。縄文杉が、世界でも有数の長寿木であること、カウリコーパルノキと同じ針葉樹であること、などから選ばれたようです。
 なお、「縄文杉」というのはむろん個体名です。縄文杉の種名は、普通の「スギ」です。スギのラテン語の学名は、Cryptomeria japonicaです。
 同じ針葉樹とはいえ、スギとカウリコーパルノキとでは、やや縁が遠いです。スギは、マツ目【もく】スギ科スギ属に属します。カウリコーパルノキは、同じマツ目【もく】ですが、ナンヨウスギ科ナギモドキ属に属します。
 日本のスギは、花粉症のために、悪者扱いされていますね。けれども、野生で、樹齢1000年を越えるスギは、ほとんどありません。伐採されたからです。カウリコーパルノキも、同じです。良質の樹脂(コーパル)を利用するために、大量に伐られました。
 今、生き残る大木は、スギでもカウリコーパルノキでも貴重な存在です。人類は、彼らをきっかけに、自分たちと環境の将来を考えることができるでしょう。


 縄文杉とタネ・マフタの「姉妹」関係については、以下のニュースにあります。
国境越え「姉妹木」23日締結へ 縄文杉とNZの巨木(西日本新聞 2009/04/18)



図鑑↓↓↓↓↓には、縄文杉と同種のスギやカウリコーパルノキと近縁なナンヨウスギが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

 過去の記事でも、並はずれた巨木や、ニュージーランドの生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
がんばれ! ムカシトカゲ(2009/02/03)
世界で最長寿の樹木を発見!(2008/04/23)
世界最大のイカは、ダイオウイカではない?(2007/02/23)などです。

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