2009年5月21日
コモドオオトカゲは、有毒だった?
コモドオオトカゲについて、興味深い研究結果が発表されました。このオオトカゲには、毒があるというのです。
コモドオオトカゲといえば、世界最大級のトカゲとして知られますね。全長が3mに達することもあります。これほど大きくなるのは、コモドオオトカゲ以外ではハナブトオオトカゲだけといわれます。
コモドオオトカゲは、体が大きいだけに力が強いです。ヤギほどの大きさの哺乳類でも、倒すことができます。こんなに強い生き物が、毒を持つのは珍しいことです。
ふつう、毒があるのは、体が小さかったり動きが鈍かったりするものです。弱いからこそ、毒を持つのですね。強ければ、毒を持つ必要はありません。逆に言うなら、毒があれば、他の部分を強くしなくても大丈夫です。毒は、弱者の武器といえます。
現在、生きているものの中では、コモドオオトカゲは、最大の有毒生物かも知れません。なぜ、こんなに強いものが有毒なのでしょうか?
この理由は、まだ解明されていません。「コモドオオトカゲは、見た目ほど強くないのでは?」という研究結果があります。大きさの割に、顎【あご】の力が弱いようです。咬む力が弱いので、毒に頼っているのかも知れません。
これまで、「コモドオオトカゲには、毒はない」と信じられてきました。毒を持つトカゲは、ドクトカゲ科の二種(メキシコドクトカゲと、アメリカドクトカゲ)だけと思われてきました。じつは、他にも、多くのトカゲが、毒を持つようです。この分野は、まだ、研究が進んでいません。
日本のトカゲには、有毒なものはいません。御安心下さい。コモドオオトカゲが属するオオトカゲ科が、毒を持つのではないかと考えられています。
オオトカゲ科のトカゲは、すべて、熱帯や砂漠地帯に分布します。トカゲの中では、原始的なほうだとされます。トカゲの進化を探るうえで、重要なグループです。今後も、きっと興味深い研究結果が出るでしょう。楽しみですね。
「コモドオオトカゲに毒」のニュースは、以下のページにあります。
毒で獲物を仕留めるコモドオオトカゲ(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2009/05/19)
図鑑↓↓↓↓↓には、オオトカゲは載っていませんが、日本のトカゲが九種ほど掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、オオトカゲの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ナイルオオトカゲ(2008/05/20)
雌(メス)しかいないトカゲがいる?(2007/03/06)
オオトカゲは危険生物?(2006/08/22)
などです。
松沢千鶴
パーマリンクhttp://blog.zukan.net/blog/2009/05/21-post_1156.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/5405
コメント