2009年7月31日
サルスベリの木の肌は、なぜ、すべすべ?
日本では、真夏に咲く花は、少ないですね。数少ない中に、サルスベリがあります。この花は、花期が長いです。夏じゅう、咲き続けます。
サルスベリは、日本原産の植物ではありません。中国原産です。いつ、日本に入ったのかには、いくつかの説があります。江戸時代といわれることもあれば、鎌倉時代以前といわれることもあります。万葉時代には、まだ、なかったようです。
サルスベリとは、面白い名前ですね。この名は、木の幹の様子に由来します。この木の肌は、つるつるです。いかにも滑りやすそうです。「猿が登ろうとしても、滑るだろう」ということから、サルスベリと付けられました。
サルスベリの木の肌は、まだら模様になっていることがあります。そのような木をよく見ると、少しざらざらした肌と、つるつるの肌とがあります。
これは、どういう訳でしょうか? じつは、サルスベリの木の皮は、成長につれ、どんどんはがれます。古くなってざらついた肌を、捨てるのですね。そうして、つるつるの状態を保ちます。まだらなのは、皮がはがれている途中だからです。
木肌がすべすべの樹木は、他にも、たくさんあります。それらの他種が、方言名で、サルスベリと呼ばれることがあります。アオハダ、エゴノキ、ナツツバキ、リョウブなどです。これらの中には、サルスベリと同じく、成長につれ皮がはがれるものもあります。
木肌をすべすべにすると、有利なことがあるのでしょうか? あります。つる植物に、取り付かれにくくなることです。
つる植物の中には、巻き付かれる側の樹木にとって、有害なものがあります。つるが成長して、太くなると、樹木を絞め殺してしまうのです(!)
サルスベリのような樹木なら、つる植物に、巻き付かれにくいです。すべすべなうえに、皮がどんどんはがれるからです。取り付こうとしたつるを、「振りほどく」ことができます。
植物は、静かに暮らしているように見えますね。その陰には、このような戦いがあります。どんな生き物でも、生きることは、大変なのでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、サルスベリが掲載されています。また、方言名でサルスベリと呼ばれることがあるアオハダ、エゴノキ、サルトリイバラ、ナツツバキ、リョウブも載っています。
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ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、夏に花が咲く植物を取り上げています。また、方言名で、サルスベリと呼ばれることがあるサルトリイバラなども、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
サンキライ? いえ、サルトリイバラです(2008/12/08)
ツユクサの青は、染めものに使える?(2007/08/29)
スイレンとハスはどう違う?(2006/07/13)
などです。
松沢千鶴
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