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2009年8月31日

ガを誘惑する? カラスウリ(烏瓜)

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 今日で夏休みも、終りですね。「宿題の自由研究を、まだやっていない」と焦っている人がいるでしょう。今回は、そういう人に、宿題のヒントを出しますね。
 カラスウリという植物があります。日本の野山に、普通に生えるつる草です。住宅地でも、緑の多いところなら、見られる可能性が高いです。
 この植物を、観察してみたらどうでしょう? 花の咲く様子を観察すると、面白いと思いますよ。なぜなら、カラスウリの花は、形も咲き方も、独特だからです。
 カラスウリの花は、夜だけ咲きます。一晩咲くと、しおれてしまいます。観察するには、徹夜しなければなりません。お子さんは、大人に許可をもらって、徹夜しましょう。
 大人でも、カラスウリの開花を観察するなら、近所の人にことわったほうが良いと思います。夜の道端で、じっとしていたりしたら、不審者として、通報されかねません。
 さて、カラスウリには、白い花が咲きます。花びらの先が、細かく分かれて、広がっています。まるで、白髪を振り乱したようです。なぜ、こんな花なのでしょうか?
 それは、夜の闇で目立つためです。花は、誰かに、花粉を運んでもらわなければなりません。花粉の運び手に目立つように、アピールしています。
 カラスウリの場合、主な花粉の運び手は、スズメガだといわれます。スズメガとは、ガ(蛾)の仲間のうち、スズメガ科に属する種の総称です。体が太く、翅【はね】が細長く、すばやく飛び回るのが特徴です。多くの種のスズメガが、夜に活動します。
 カラスウリの花を観察すれば、スズメガが来るのを、見られるかも知れません。スズメガ以外の生き物が、来る可能性もあります。どんな生き物が、何時ころ、何回来たのかを、しっかり記録しましょう。このような記録は、大事なものです。
 生き物の研究に、何より役立つのは、実際の観察記録です。これにより、それまでの定説が崩されることは、よくあります。もしかしたら、スズメガ以外の生き物が、カラスウリに貢献しているかも知れませんよね。
 最後に、もう一つ。観察するなら、当日の天候と気温も、忘れずに記録しましょう。


図鑑↓↓↓↓↓には、カラスウリは掲載されています。
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 過去の記事でも、夏休みの自由研究に役立ちそうなことを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
孵化【ふか】と羽化【うか】とは、どう違う?(2008/08/29)
豪華絢爛【ごうかけんらん】、日本のカミキリムシ(2008/08/15)
ネットで、知りたいことを上手に知るには? 番外編(2008/04/14)
トンビやオケラは、存在しない? 生き物の名前の話(2008/04/11)

2009年8月30日

ツバメ

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巣立ち?巣立ち間近? ツバメ 画像
和名:ツバメ
学名:Hirundo rustica
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長野県 立科町【2009.08.19】

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2009年8月29日

コスモス

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コスモス、もう咲き始めてます。コスモス 画像
和名:コスモス
学名:Cosmos bipinnatus Cav.
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

長野県 立科町【2009.08.19】

図鑑↓↓↓↓↓には、コスモス掲載されています。
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2009年8月28日

亜目や亜科の「亜」とは、なに?

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 以前、このブログで、生物の分類について、説明しましたね(生物分類の、目【もく】や科とは、なに?(09/08/12))。今回は、その時、説明しきれなかった部分を説明しましょう。
 生物を調べていると、時おり、亜目【あもく】や亜科【あか】といった分類単位が出てきます。下目【かもく】、上目【じょうもく】、上科【じょうか】などが、出てくることもあります。これらは、どういう分類単位でしょうか? 
 まず、「亜」を説明しましょう。例えば、亜目といった場合、「目【もく】を分けるほどの差はないけれど、複数の科を含むグループ」です。要するに、「一つ下の分類単位より、少しだけ大きい分類単位」に、「亜」が付くと思って下さい。
 次に、「下」です。例えば、「下目」は、「目【もく】を分けるほどの差はないけれど、複数の科を含んでいて、亜目より小さいグループ」です。大きさ順に並べれば、亜目>下目です。「亜」と「下」は、紛らわしいですね。正直に言えば、私も、「亜」と「下」の差は、よくわかりません(笑)
 では、「上」は? 例えば「上科」といった場合は、「複数の科をまとめたグループで、目【もく】を分けるほどの差がないもの」です。
 これだと、一つ上の分類単位と、重なりそうですね。例えば、「上科」と「下目」があったら、どちらが大きいグループでしょうか?
 答えは、「下目のほうが、上科より大きい」です。実例を挙げてみましょう。
 セミエビというエビの一種がいます。この種の分類を、詳しく書くとこうなります。

節足動物門【せっそくどうぶつもん】
 甲殻亜門【こうかくあもん】
  軟甲綱【なんこうこう】
   真軟甲亜綱【しんなんこうあこう】
    ホンエビ上目【じょうもく】
     十脚目【じっきゃくもく】
      抱卵亜目【ほうらんあもく】
       イセエビ下目【かもく】
        イセエビ上科【じょうか】
         セミエビ科
          セミエビ亜科【あか】
           セミエビ属
            セミエビ

 こんなややこしい分類なのは、節足動物門に、たいへん多様な種が含まれるためです。落語の『寿限無【じゅげむ】』みたいですね(笑)



図鑑↓↓↓↓↓では、目【もく】や科【か】などの分類単位でも、生物を検索することができます。例に挙げたセミエビも掲載されています。
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 過去の記事でも、生物の分類について、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
学名で分類がわかるって、本当?(20009/08/17)
チョウ(蝶)はチョウ目【もく】? 鱗翅目【りんしもく】?(2008/07/22)
ホヤは脊索【せきさく】動物? 原索【げんさく】動物?(2007/08/28)
などです。

2009年8月27日

ニホントカゲ【幼体】

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ニホントカゲ幼体。マンホールの上に固まっていた、ちっちゃなニホントカゲをレスキューしました。 ニホントカゲ 画像
和名:ニホントカゲ
学名:Eumeces latiscutatus
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 港区【2009.08.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、ニホントカゲ掲載されています。
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2009年8月26日

アオスジアゲハ




アオスジアゲハ 画像
和名:アオスジアゲハ
学名:Graphium sarpedon nipponum
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 港区【2009.08.26】

図鑑↓↓↓↓↓には、アオスジアゲハ掲載されています。
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海の妖怪ジェニー・ハニヴァー、その正体は?

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 夏休み、水族館に出かけた方はいませんか? 最近は、水族館に、大きな水槽があることが増えましたね。おかげで、大型の魚が、生きた姿で、見られます。
 例えば、エイの仲間には、大型になるものが多いです。水族館では、あの独特なエイの姿を、じっくり見ることができます。一度、エイを腹側から見てみて下さい。
 腹側からエイを見ると、面白い形をしています。まるで、ヒトの顔のようです。眼が二つ、口が一つあるように見えます。
 もちろん「ヒトの顔」と見るのは錯覚です。口は、確かにエイの口ですが、眼に見える部分はエイの眼ではありません。鼻の穴です。本当のエイの眼は背の側にあります。
 昔の人も、エイのこのような姿を、面白いと感じたのでしょう。エイの干物で、お土産物が作られるようになりました。カリブ海の沿岸などにあると聞きます。ジェニー・ハニヴァーJenny Haniverというものです。
 ジェニー・ハニヴァーは、「悪魔の魚」や「海の妖怪」のミイラなどといわれます。土地ごとに、さまざまな伝説があります。伝説には、民俗学的な価値があるでしょう。けれども、ジェニー・ハニヴァーそのものは、エイの干物を加工しただけです。
 どこの国の人も、エイには、不気味さを感じるのでしょうか。日本にも、エイを「妖怪の一種」とする伝承があります。「赤えい」という妖怪です。
 妖怪の赤えいは、とてつもなく大きな魚です。あまりにも大きいため、島と間違えられるといわれます。このような巨大魚の伝説は、世界各地にありますね。アラビアン・ナイトにも登場します。日本の場合、なぜかそれが「赤えい」だとされました。
 アカエイというエイの一種は、実在します。が、むろん、実物のアカエイは島ほど大きくはなりません。長い尾を入れても、せいぜい2m以内です。妖怪の「赤えい」と実在するアカエイとがなぜ同じ名なのかはわかりません。
 実在するアカエイは、日本近海では平凡な魚です。水族館でもよく飼われています。ぜひ、生きているジェニー・ハニヴァー(笑)の姿を確かめて下さい。



図鑑↓↓↓↓↓には、実在する魚のアカエイは掲載されています。
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 過去の記事でも、エイや、エイに似た魚を取り上げています。また、「人魚のミイラ」など、妖怪とされる生き物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チュパカブラ? ニホンオオカミ? 謎の生物の正体は(2009/03/30)
カスザメは、海中の天使?(2008/12/01)
新種のエイ、新種のイルカを発見(2008/08/26)
人魚のミイラが実在する?(2007/04/01)
「かすべ」と言う魚を(2005/11/10)
などです。

2009年8月25日

オオハンゴンソウ

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特定外来生物に指定されている。 オオハンゴンソウ 画像
和名:オオハンゴンソウ
学名:Rudbekia laciniata L.
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長野県 茅野市【2009.08.19】

2009年8月24日

一つの種に、複数の学名は、あり?

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 これまで、このブログで、生物の学名について、書いてきました。ラテン語の学名を知れば、生き物がより面白くなるとわかってくださったでしょうか。
 ところが、学名を知ると、困った事態に遭うこともあります。よくあるのが、「同じ種なのに、本やウェブサイトによって学名が違う」ことです。
 これは、どういうことでしょうか? 一つの種に、二つ以上の学名が付くことがあるのでしょうか? 「あるけれど、それは本来は間違いだ」というのが答えです。
 どのような場合に、そんな間違いが起こるのでしょうか? おおむね、以下のような事態が考えられます。
 第一に、「種の分類が変わった場合」です。種の分類が変わることはよくあります。特に、属の分類などは、ひんぱんに変わります。(生物の分類法については、生物分類の、目【もく】や科とは、なに?(2009/08/12)をお読み下さい。)
 属が変われば、学名も変わりますね。学名の一部に、属名が含まれるからです。「学名で分類がわかるって、本当?」に書いたとおりです。
 けれども、変わる前の学名が、本やウェブサイトに残ってしまうことがあります。そうすると、「一つの種に、複数の学名」になるわけです。
 第二は、「研究者によって、学説が違う場合」です。ある種について、ある研究者が、「A属に属する」と考えているとします。すると、学名は「A 何とか」ですね。でも、別の研究者が、同じ種を「B属に属する」としていたら、学名は「B 何とか」になります。
 第一の事態と第二の事態は、入り混じることも多いです。実例を挙げてみましょう。
 サワギク(沢菊)という植物があります。この種には、「キオン属に属する」説と、「サワギク属に属する」説とがあります。以前は、「キオン属」説が有力でした。最近は、「キオン属から、サワギク属を分けたほうが良いのではないか」といわれます。
 サワギクをキオン属とする場合、学名は、Senecio nikoensisです。サワギク属とする場合は、Nemosenecio nikoensisです。どちらが正しいかは、決着していません。



図鑑↓↓↓↓↓は、ラテン語の学名でも、標準和名(正式な日本語名)でも、生物を検索することができます。例に挙げたサワギクは掲載されています。
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 過去の記事でも、生物の学名や、分類について、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
学名の正しい読み方は?(2008/08/19)
学名で分類がわかるって、本当?(2009/08/17)
学名と標準和名とは、違う? 同じ?(2009/08/07)
などです。

2009年8月23日

ナンバンギセル

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ナンバンギセル 画像
和名:ナンバンギセル
学名:Aeginetia indica L.
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東京都 新宿【2009.08.12】

図鑑↓↓↓↓↓には、ハシブトガラスが掲載されています。
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2009年8月22日

ラオスで、ヒヨドリ科の新種を発見

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 新種の鳥が、発見されました。場所は、東南アジアのラオスです。新種は、ヒヨドリ科の一種です。アジアでヒヨドリ科の新種が発見されたのは、約百年ぶりだそうです。
 どうやら、この鳥は、限定された地域にしか分布しないようです。これまで発見されなかったのは、そのためでしょう。
 新種には、日本語名は、まだ、ありません。ラテン語の学名を、Pycnonotus hualonと付けられました。英語名では、Bare-faced Bulbul(禿【は】げた顔のヒヨドリ)です。
 この鳥の特徴は、何といっても、「顔と頭に、羽毛がほとんどないこと」です。英語名も、そこから付きました。日本語名を付けるとすれば、ハゲヒヨドリでしょうか。
 世界には、顔や頭に羽毛がない鳥が、何十種もいます。ハゲワシの仲間が有名ですね。ハゲワシは、禿げている理由が、はっきりしています。彼らは、死肉を食べるため、死体に頭を突っこみます。その時、羽毛が汚れないように、頭や顔が禿げています。
 今回の新種が禿げている理由は、わかっていません。彼らは、死肉を食べるのではないようです。この鳥のように、禿げている小型の鳥は、世界に四十種ほどいます。これらの小鳥が禿げている理由は、解明されていません。
 アジアでは、今回の新種が、唯一、禿げた小型の鳥だそうです。一度見たら、忘れられませんね。こんな姿でも、日本のヒヨドリと近縁です。ヒヨドリは、日本の住宅地で、普通に見られる鳥です。ヒヨドリの外見は、今回の新種と、まるで違います。
 日本には、今回の新種と、もっと近縁な種もいます。シロガシラです。
 シロガシラは、日本では、南西諸島に分布します。南西諸島の中でも、台湾に近い八重山諸島(与那国島、石垣島など)と、沖縄本島の南部にしか、分布しません。沖縄本島のシロガシラは、人為的に持ち込まれたと考えられています。
 シロガシラと、今回の新種とは、同じヒヨドリ科シロガシラ属に属します。けれども、両者の姿は、まったく似ていません。シロガシラの頭には、白い羽毛が生えています。近縁なのに、こんなに姿が違うのは、不思議ですね。
 ラオスの新種ヒヨドリのニュースは、以下にあります。
ラオスで新種のヒヨドリ発見、はげ頭が特徴(AFPBBニュース 2009/07/30)
新種の鳴き鳥は"モヒカン刈り"(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2009/07/30)

図鑑↓↓↓↓↓には、今回の新種と近縁なヒヨドリ掲載されています。
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 過去の記事で、今回の新種と近縁なシロガシラを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
シロガシラ【愛鳥週間2009:5月10日~5月16日】(2009/05/13)
シロガシラ(2007/05/20)
シロガシラ(2006/10/17)
白い頭のシロガシラ(2006/04/30)

2009年8月21日

イソガニとイワガニ、どっちがどっち?

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 生き物の中には、紛らわしい名前のものがいますね。例えば、カニの仲間に、イソガニ(磯蟹)という種とイワガニ(岩蟹)という種がいます。
 この二種は、棲む場所もほぼ同じです。どちらも、岩の多い海岸に棲みます。岩礁や磯などと呼ばれる場所ですね。水中から出て歩くことがあるのも、同じです。両種とも、日本では平凡な種です。カニの中では、海水浴で会う可能性が高いです。
 おまけに、この二種は、姿も似ています。どちらも、普通のカニらしい姿です。大きさは、両種とも、甲長(甲羅の幅)3cm~5cmくらいです。体色は、どちらの種も、緑がかった褐色です。イソガニのほうが、明るい色合いのことが、多いです。
 イソガニとイワガニは、近縁なのでしょうか? 生物の世界では、外見がそっくりでも、遠縁のものがよくいますね。
 この二種は実際に近縁です。両種とも、イワガニ科に属します。イソガニは、イワガニ科の中のイソガニ属に、イワガニは、イワガニ科のイワガニ属に属します。
 こんなに似たところだらけでは、区別ができませんね。普通の人が区別するには、図鑑と首っぴきになる必要があるでしょう。
 この二種には、一つ決定的な差があります。外見のことではありません。分布のことです。じつは、イワガニのほうは、後から日本に来ました。外来種です。
 日本のイワガニの故郷は、北米と考えられています。今では、イワガニは、日本中の磯で見られます。日本在来種のイソガニと、仲良く?やっているようです。
 面白いことに、北米では、イソガニとイワガニの立場が逆転しています。もともと、イワガニがいたところへ日本から、イソガニが入りました。今のところは、北米の海岸でも、あまり問題なく、共存しているようです。
 日本のイワガニも北米のイソガニもたくましいですね。ここまで広まってしまうと、外来種として駆除するのは、無理だと思います。駆除を考えるより、彼らの生態を観察するほうが有意義でしょう。夏休みの自由研究にも、ちょうどいいですね。


図鑑↓↓↓↓↓には、イソガニもイワガニも、掲載されています。
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 過去の記事でも、カニの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
シオマネキは、潮を招く?(2009/06/01)
スベスベマンジュウガニの名の由来は?(2008/8/18)
毛蟹【けがに】は、なぜ毛だらけ?(2007/11/30)
夫婦なのに名が違う?ズワイガニとコウバコガニ(2005/11/11)
などです。

2009年8月20日

地球と宇宙の環境科学展、お知らせ

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 夏休みの催しを、また一つ、見に行ってきました。『消えた生き物の謎と秘密』というものです。『地球と宇宙の環境科学展』という副題が付いています。東京のお台場近くの、日本科学未来館で、開催中です。
 この展覧会は、まず、地球の歴史をざっと振り返ります。その過程で、これまで地球に繁栄した生き物をいくつか紹介しています。
 古いところでは、今から六億年ほども昔の生物が解説されています。エディアカラ生物群と呼ばれる生物たちです。これの少し後に、有名なバージェス動物群が登場します。カンブリア紀(約五億四千五百万年前~約五億五百万年前)最強の動物とされるアノマロカリスが、巨大なロボットになって再現されています。
 その後には、海にしかいなかった生物が陸に上がったことが解説されています。そして、恐竜の登場と絶滅です。恐竜の代表として、ヴェロキラプトルとティラノサウルスのロボットが、迫力ある姿を見せてくれます。触れる化石もあります。
 現代に生きる生物たちも、たくさん紹介されています。アマミノクロウサギやツシマヤマネコの剥製【はくせい】標本があります。これらは、生きた姿を見るのが難しいですね。標本でも見られるのは幸運です。
 会場には、たくさんの解説板があります。すべての解説を読むと、かなり時間がかかります。解説をじっくり読みたい方は、時間に余裕を持って行きましょう。
 また、会場では、映像も多用されています。どれも興味深いので、つい、足を止めてしまいます。でも、これらの映像は、一つ一つが長いです。こちらも、うっかりすると時間が足りなくなります。「解説は苦手、映像だけ見たい」という方も、やはり時間には余裕を持ちましょう。
 個人的には、ヒトが滅ぼした生物の紹介に心を打たれました。「もう、彼らには会えないのか」と思うと、悲しくなります。絶滅鳥のドードーの模型など、よくできているだけに悲劇が際立ちます。「こんな悲劇を繰り返してはいけない」と、考えさせられました。

 展覧会『消えた生き物の謎と秘密』は、以下に公式サイトがあります。
~地球と宇宙の環境科学展~ 消えた生き物の謎と秘密

 過去の記事でも、夏休みのイベントを紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
写真展、昆虫4億年の旅(2009/07/22)

図鑑↓↓↓↓↓には、日本の生き物が、千八百種以上掲載されています。
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2009年8月19日

学名の正しい読み方は?

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 生物の学名は、必ずラテン語で付けられると、前にお話ししましたね(学名と標準和名とは、違う? 同じ?(2009/08/07))。ラテン語の学名は、どのように読むのが、正しいのでしょうか?
 じつは、「正しい学名の読み方」というものは、ありません。学名をどのように読むのかは、決められていないのです。
 そもそも、ラテン語の読み方自体が、確定していません。同じラテン語でも、時代により、読み方が違います。同じ日本語の文章でも、平安時代と現代とでは、発音が違うようなものですね。どこの時代の読み方が正しい、とは言えません。
 とはいえ、現実問題として発音できないのは困りますね。ラテン語の読み方は、おおむね、ローマ字発音です。日本人なら、ラテン語のアルファベットをローマ字式に読んでいいと思います。
 世界的には、どのように読まれているのでしょうか? 現代では、英語が国際的な標準語になっていますね。そのため、英語式に発音されることが多いです。
 実例を挙げてみましょう。植物のヤマノイモの学名は『 Dioscorea japonica 』です。古典ラテン語ふうに読むと『ディオスコレア・ヤポニカ』となります。英語ふうに読むと『ダイオスコリア・ジャポニカ』です。
 国際会議などの場では、英語ふうに発音したほうが通じやすいでしょう。けれども、それが絶対的に正しいわけではありません。例えば、ドイツの方はドイツ語ふうに、フランスの方はフランス語ふうに、堂々と発音しています。
 学名は、人名や地名から付けられることが多いです。そのような場合「本来の人名や地名と同じ発音にすべきだ」という主張があります。
 しかし、現実には、それは無理でしょう。世界には、たくさんの言語があるからです。すべての言語について、正確に発音できる人などいませんよね。
 日本人が、学名をローマ字発音するのは、恥ずかしくありません。そのかわり、日本語由来の学名を、英語ふうに読まれても許してあげましょう(笑)


図鑑↓↓↓↓↓では、標準和名(正式な日本語名)でもラテン語の学名でも、生物を検索することができます。
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 過去の記事でも、学名について取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
トンビやオケラは、存在しない? 生き物の名前の話(2008/04/11)
新しい名前で出ています―魚類の改名(2007/2/2)
学名ってなんですか?(2005/9/30)
などです。

2009年8月18日

シマキンパラ

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シマキンパラ 画像
和名:シマキンパラ
学名:Lonchura punctulata
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沖縄 金武 【2009.05.09】

2009年8月17日

学名で分類がわかるって、本当?

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 以前、「生物の学名は、必ず、ラテン語」という話をしましたね(学名と標準和名は、違う? 同じ?)。今回は、学名の法則について、簡単に書きましょう。
 じつは、学名を見れば、その生物の分類が、わかるようになっています。生物の分類法については、「生物分類の、目【もく】や科とは、なに?」をお読み下さい。
 例えば、ヒトデの仲間のモミジガイの学名は、Astropecten scopariusです。Astropectenとscopariusという、二つの部分がありますね。最初のAstropecten のほうは、属の名前を表わします。scopariusのほうは、種の名前―専門的には、種小名といいます―です。
 Astropectenを、日本語に訳せば、「モミジガイ属」という意味です。これに、scopariusという種小名を付けると、「モミジガイ属の種モミジガイ」という意味になります。
 モミジガイに近縁な、トゲモミジガイも見てみましょう。トゲモミジガイの学名は、Astropecten polyacanthusです。Astropectenという部分が、モミジガイと同じですね。同じモミジガイ属だからです。Astropecten polyacanthusという学名は、「モミジガイ属の種トゲモミジガイ」という意味です。
 この仕組みは、日本人の氏名に似ていますね。日本人の氏名は、最初に氏の名前が来て、後ろに個人の名前が付きます。氏の名前は、家族で共通ですね。「山田太郎さん」といえば、「山田という一家の一員の太郎さん」だと、わかります。
 同じように、例えばトゲモミジガイならば、「モミジガイ一家の一員のトゲモミジガイさん」という具合に、覚えるといいかも知れません。
 なお、学名では、「属の名前は、先頭を大文字で書く(Astropectenのように)」と決まっています。種小名のほうは、必ず、先頭が小文字です(scopariusのように)。
 この仕組みを知ると、学名を見ただけで、ある種と別の種とが同じ属かどうか、わかります。例えば、アオヒトデの学名は、Linckia laevigataです。属名が、モミジガイとは違いますね。「同じヒトデでも、モミジガイ属ではない」とわかります。
 学名を知れば、ちょっと知ったかぶりができて、格好いいかも知れませんね(笑)


図鑑↓↓↓↓↓には、ラテン語の学名でも、標準和名(正式な日本語名)でも、生物を検索することができます。例に挙げたモミジガイ、トゲモミジガイ、アオヒトデも掲載されています。
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 過去の記事でも、生物の学名や、分類について、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
生物分類の、目【もく】や科とは、なに??(2009/08/12)
学名と標準和名とは、違う? 同じ?(2009/08/07)
などです。

2009年8月16日

ギボウシ

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ギボウシ 画像
和名:ギボウシ
学名:Hosta spp.
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東京 新宿区 【2009.07.07】

2009年8月15日

御苑の福猫

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御苑の福猫たち。ノネコ 画像
和名:ノネコ
学名:Felis catus
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東京 新宿区 【2009.07.07】

2009年8月14日

日本最大のトカゲとは?

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 世界最大のトカゲといえば、コモドオオトカゲか、ハナブトオオトカゲですね。二種とも、甲乙付けがたい大きさです。どちらも、全長が3mになることがあります。
 この二種は、両方とも、オオトカゲ科のトカゲです。日本には、オオトカゲ科のトカゲは、分布しません。全長が1mを越えるようなトカゲは、いないのですね。では、日本最大のトカゲは、何という種でしょうか?
 それは、キシノウエトカゲだといわれます。世界中のうち、日本の八重山諸島と、宮古諸島にしか分布しません。日本の固有種です。残念ながら、本土では見られません。
 キシノウエトカゲは、全長が40cm近くなることがあります。体型は、胴体が太く、四肢が短く、尾が長いです。普通に見られるニホントカゲを、そのまま大きくした体型ですね。体色も、ニホントカゲに似て、地味です。ただし、幼体の尾は、鮮やかな青です。
 大きくても、ヒトには無害です。昆虫、カエル、他のトカゲなどを捕食します。カニを食べるのも、観察されています。おそらく、日本のトカゲの中では、最強でしょう。
 キシノウエトカゲは、日本の天然記念物に指定されています。ですから、飼ったり、捕獲したり、傷つけたりすることは、禁止です。
 このように、キシノウエトカゲは、保護されています。なのに、数が減っているといわれます。主な原因は、イタチなど、外来種に捕食されていることのようです。
 これまで、キシノウエトカゲに、敵がいなかったわけではありません。西表島では、イリオモテヤマネコが、本種を捕食しています。捕食されながらも、イリオモテヤマネコとは、共存してきました。長い時間をかけて、バランスを取っていたのですね。
 ところが、そこに、外来種が加わりました。イタチや、インドクジャクなどです。イタチは、ネズミ駆除のために、持ち込まれました。クジャクは、観賞用に飼われたものが、逃げ出したようです。どちらも、人間が、無責任に持ち込んだといえます。
 外来種は、各地で、問題を起こしていますね。けれども、誰かの責任を問い詰めても、問題は解決しません。みんなで、解決策を考えるしかないでしょう。


図鑑↓↓↓↓↓には、キシノウエトカゲが掲載されています。また、文中に挙げたニホントカゲ、イタチ、イリオモテヤマネコも載っています。
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 過去の記事でも、トカゲの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
コモドオオトカゲは、有毒だった?(2009/05/21)
ヘビと付くのに蛇じゃない、カナヘビ(2008/04/18)
大洋に生きるオガサワラトカゲ(2007/11/09)
などです。

2009年8月13日

7月22日 部分日食【eclipse】その2

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部分日食【eclipse】 画像
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沖縄 浦添 【2009.07.22】

2009年8月12日

生物分類の、目【もく】や科とは、なに?

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 図鑑などで、生き物について調べると、分類が書いてありますね。例えば、ヒトデの仲間のアカヒトデの分類は、以下のようになっています。
 棘皮動物門【きょくひどうぶつもん】ヒトデ綱【こう】アカヒトデ目【もく】ホウキボシ科アカヒトデ属アカヒトデ
 ここにある門【もん】や綱【こう】や目【もく】とは、何でしょう?
 これらは、分類単位と呼ばれるものです。生物を分類するグループの名前です。
 アカヒトデの例ですと、棘皮動物「門」が、一番大きなグループです。最後の「アカヒトデ」が、一番小さな種【しゅ】というグループです。門>綱>目>科>属>種の順に、だんだん小さなグループになっています。
 「類【るい】がないじゃないか」と思う方がいるでしょう。じつは、「類」とは、正式な分類単位の名前ではありません。いわば、俗語です。何らかの共通点がある生物を、便宜上、まとめて呼ぶ名です。
 よく使われる「類」に、哺乳類や爬虫類がありますね。哺乳類と爬虫類を、正式な分類単位の名前で呼ぶと、哺乳綱【ほにゅうこう】、爬虫綱【はちゅうこう】となります。前記のアカヒトデでいえば、「ヒトデ綱」に当たるところです。
 「類」は、綱【こう】だけを指すのではありません。門や目【もく】や科や属を指すこともあります。どの分類単位を指すのかは、決まっていません。
 おおむね、目【もく】以上の大きなグループは、大分類と呼ばれます。大分類が違うもの同士は、縁が遠いといわれることが多いです。科以下の分類単位が同じものは、縁が近いとされます。目【もく】が同じで科が違うと、「広い意味で近縁」などといわれます。
 ただし、どの分類単位までを「近縁」とするかは、場合によって違います。
 普段、肉眼で見える生き物を分類するなら、上に挙げた「門」から「種」の分類単位を知っていれば、充分でしょう。ここに挙げたもの以外にも、分類単位は存在します。それらについては、別の項で説明しましょう。


図鑑↓↓↓↓↓には、門【もん】、綱【こう】、目【もく】、科などの分類単位で、生物を検索することができます。例に挙げたアカヒトデも掲載されています。
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 過去の記事でも、生物の分類について取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
白保【しらほ】のサンゴは普通と違う? アオサンゴ(2008/11/17)
ヒトの祖先は、ナメクジウオ?(2008/06/20)
ホヤは脊索【せきさく】動物? 原索【げんさく】動物?(2007/08/28)
などです。

2009年8月11日

タイサンボク

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タイサンボク 画像
和名:タイサンボク
学名:Euhadra quaesita
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東京 新宿区 【2009.07.07】

図鑑↓↓↓↓↓には、タイサンボクが掲載されています。
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2009年8月10日

タヌキは、腹鼓【はらつづみ】を打つか?

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 現代の日本人で、「タヌキ(狸)やキツネ(狐)が、ヒトに化ける」と本気で信じる人は、いないでしょう。けれども、つい数十年前までは、そのように信じる人が、多くいました。「タヌキが腹鼓を打つ」のも、本当のことだと、信じられたのです。
 タヌキの腹鼓【はらつづみ】を、御存知ですか? 昔の日本では、「タヌキが自分の腹を打って、音を出す」といわれました。これを、タヌキの腹鼓と呼びました。
 こんな話は、今の私たちには、おとぎ話にしか聞こえませんね。むろん、本当のことではありません。ところが、昔は、新聞に、そのような話が、載ったこともあります。
 それは、明治時代の話です。文明開化の世だったはずですね。でも、当時の新聞には、「人家の床下で、タヌキが腹鼓を打った」などという記事が、堂々と載っていました。
 一例を挙げてみましょう。明治十七年(西暦一八八四年)の『郵便報知新聞』に、タヌキの記事が載りました。ある家で飼われるタヌキが、腹鼓を打ったというのです。
 その家は、清水東谷という人の家でした。清水氏は、日本の写真師(写真家)の草分けの一人です。記事には、タヌキが腹鼓を打つ様子が、克明に書かれています。たいへん具体的なので、本当のことではないかと、ちょっと考えてしまいます。
 この「腹鼓を打つタヌキ」は、夜に、その様子を目撃されています。明治時代の夜は、今よりずっと、暗かったでしょう。電灯など、ありませんからね。家の中で、何かの音がしても、その正体を見極めるのは、難しいです。ごそごそ動くタヌキを見て、「腹鼓を打っている」と、勘違いしたのではないでしょうか。
 このような勘違いが起こったのは、「タヌキが腹鼓を打つ」という俗信があったからですね。俗信がなければ、ただ、「何かの音がする」で、終わったでしょう。
 こんな記事を書いたからといって、明治時代の人を、笑うことはできません。私たち自身、後世の人から見れば、同じことをやっているかも知れないからです。
 タヌキの生態は、明治時代に比べれば、解明されました。しかし、まだ、わからないことは多いです。科学的な態度とは、謙虚に、ものごとの本質を追うことだと思います。


図鑑↓↓↓↓↓には、タヌキが掲載されています。
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 過去の記事でも、生き物に関する俗信や怪談めいた話を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チュパカブラ? ニホンオオカミ? 謎の生物の正体は(2009/03/30)
海中のイルミネーション? ヒカリボヤ(2007/12/10)
妖怪が空を飛ぶ? ムササビ(2007/08/10)
などです。

2009年8月 9日

ヒダリマキマイマイとセイヨウミツバチ

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ヒダリマキマイマイとセイヨウミツバチ 画像
和名:ヒダリマキマイマイ
学名:Euhadra quaesita
和名:セイヨウミツバチ
学名:Apis mellifera
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東京 新宿区 【2006.08.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、ヒダリマキマイマイとセイヨウミツバチが掲載されています。
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2009年8月 8日

コスタリカで、新種のカエルを発見

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 新種のカエルが発見されました。発見地は、中米のコスタリカです。
 このカエルには、Diasporus ventrimaculatusというラテン語の学名が付けられました。日本語名は、まだありません。
 この新種の分類は、はっきりと決まっていないようです。というのは、カエル全体の分類が、見直されている最中だからです。
 旧来の分類にしたがえば、今回の新種は、ユビナガガエル科に属します。けれども、この新種を発表したグループによれば、違う科に属するとされます。ラテン語で、Eleutherodactylidaeと表記される科です。日本語に訳せば、コヤスガエル科でしょうか。
 コヤスガエルの仲間は、従来は、ユビナガガエル科に含まれました。しかし、最近、「ユビナガガエル科から独立させて、コヤスガエル科を作る」考えがあるようです。今回の新種は、コヤスガエルに近縁なので、コヤスガエル科に属するとされたのでしょう。
 今回の新種の特徴は、体色です。成長段階と性別により、体色が、大きく異なります。
 幼い個体には、雌雄の差がありません。どちらも、全身がほぼ茶色です。腹部に、ベージュと黒の斑点があります。
 成長した雄【おす】は、全身が、赤みがかったオレンジになります。その地色の中に、白、黒、茶色の斑点が散らばります。
 成長した雌【めす】は、背中が、ほぼ真っ黒になります。腹部には、白と黒の鮮やかなまだら模様ができます。
 たとえば、鳥ならば、このような例はよくあります。成長段階と性別により、体色が異なる例です。でも、カエルでは、このような例は、珍しいです。なぜ、今回の新種がこのようになったのか、理由は、わかっていません。
 このカエルが棲むのは、コスタリカ南部のタラマンカ山脈です。標高二千五百メートルほどに生息します。他のコヤスガエルの仲間は、こんな高いところにはいません。この生息域も、新種の特徴の一つです。
 コスタリカの新種カエルのニュースは、以下に載っています。
多様な色彩のカエル、コスタリカで発見(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2009/08/05)
コスタリカで発見された新種のカエル(128Canopy Blog)※英文ですが、新種カエルの雌雄の画像が見られます。三枚の写真のうち、真ん中の真っ黒いのが雌【めす】で、一番下の赤っぽいのが雄【おす】です。


図鑑↓↓↓↓↓には、日本のカエルが十七種ほど掲載されています。
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 過去の記事でも、新種のカエルを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
エクアドルで、十二の新種を発見(2009/06/18)
マダガスカルで、両生類の新種を、二百以上も発見(2009/05/07)
世界最小のカエル?が発見される(2009/04/11)
コロンビアで、十種の両生類を発見(2009/02/05)

2009年8月 7日

学名と標準和名とは、違う? 同じ?

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 このようなブログを書いていますと、皆さんから、質問を受けることがあります。疑問に思うことは、皆さん、だいたい同じですね。似た質問が、何回もあります。
 よくある質問の一つが、「学名と標準和名【ひょうじゅんわめい】との差」についてです。今回は、これについて書きましょう。
 学名と、標準和名とは、違うものです。これを混同してらっしゃる方が、多いです。
 学名とは、「国際的に通用する、ラテン語の生物名」です。日本語の学名というものは、ありません。同じように、英語やフランス語の学名というものも、ありません。
 例えば、生物に関する国際的な学術会議が開かれたとします。そこで生物の名前が挙げられる場合は、必ず、ラテン語の学名で挙げられるでしょう。
 だからといって、国際的な生物の会議が、ラテン語で話し合われるわけではありません。国際会議で使われるのは、たいてい、英語です。
 これは、学術論文でも、同じです。ある生物について論文を書いて、国際的に発表するとします。その場合、論文は、英語で書くことになるでしょう。けれども、論文の中で生物の名を挙げる時には、やはり、ラテン語の学名を使います。
 では、標準和名とは何でしょうか? これは、「正式な日本語の生物名」です。
 例えば、マアジ(真鯵)という魚がいますね。食用魚として有名です。このような身近な生き物は、地方により、さまざまな方言名で呼ばれることが多いです。魚屋の店先などでは、そういった方言名で、並んでいます。
 しかし、生物学の世界では、統一した呼び名がないと、不便ですね。かといって、ラテン語の学名は、日本人には覚えにくいです。そこで、日本では、「標準和名」という、日本語名が付けられます。前記のマアジは、標準和名です。
 現在では、「標準和名は、カタカナで書く」と決まっています。読みにくい場合もありますが、そういう決まりです。日本語の論文では、生物の名は、標準和名で書かれます。
 学名については、他にも、質問が多いです。今後、それらも書いてゆきますね。


図鑑↓↓↓↓↓には、標準和名でもラテン語の学名でも生き物を、検索することができます。検索することができます。
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 生物の名前については、過去の記事でも、取り上げています。よろしければ、以下の記事も、御覧下さい。
トンビやオケラは、存在しない? 生き物の名前の話(2008/04/11)
新しい名前で出ています―魚類の改名(2007/02/02)
学名ってなんですか?(2005/09/30)
などです。

2009年8月 6日

スッポン

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スズメ 画像
和名:スッポン
学名:Pelodiscus sinensis
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東京 新宿区 【2009.7.7】
図鑑↓↓↓↓↓には、スッポンが掲載されています。
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2009年8月 5日

カワセミと翡翠【ひすい】との関係は?

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 カワセミは、水辺の美しい鳥ですね。近年では、自然保護の象徴ともされます。夏休み、バードウォッチングの対象にもちょうどいいですね。
 この鳥の特徴は、何といっても羽毛の色です。背中は瑠璃色【るりいろ】で、腹はオレンジ色です。「水辺の宝石」という呼び名がぴったりです。
 宝石といえば、カワセミには「ひすい」という別名があります。宝石の一種と、同じ名ですね。漢字で書けば「翡翠」です。翡翠と書いて「かわせみ」と読むこともあります。
 翡翠【ひすい】とは、もともと宝石ではなく、カワセミを指す言葉でした。だから、「翡」にも「翠」にも「羽」という字が含まれます。羽毛のある鳥を指すわけですね。それが、宝石の名に転用されました。
 宝石のヒスイには、確かに、カワセミと似た色合いのものがあります。けれども、すべてのヒスイがカワセミと似るわけではありません。
 一説によれば、ミャンマーのある地方産のヒスイがカワセミの色と似るそうです。そこのヒスイは、赤土の中にあります。そのため、表面が赤っぽく染まります。しかし、内側は緑です。瑠璃【るり】とオレンジのカワセミと似た色合いになるわけです。
 翡翠とは、中国から入ってきた言葉です。日本名の「かわせみ」に「翡翠」という漢字を当てました。では、カワセミという日本語名は何に由来するのでしょう?
 これは、わかっていません。「鳴き声が、昆虫のセミに似るから」という説があります。この説は、こじつけでしょう。カワセミの鳴き声は、あまりセミに似ていません。
 カワセミの別名に「しょうびん」というのがあります。これは、カワセミの古い日本語名「そにどり」に由来します。「そにどり」は、古事記にも登場するほど古い言葉です。
 「そにどり」を漢字で書くと、「翠鳥」です。和歌で「翠鳥【そにどり】の」といえば、「青」にかかる枕詞【まくらことば】です。昔の人も、カワセミの色合いに、心を打たれたのでしょう。
 「そにどり」の語源も、わかっていません。それにつけても、美しい言葉だと思います。


図鑑↓↓↓↓↓には、カワセミが掲載されています。
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 過去の記事でも、カワセミ画像や近縁な鳥や、カワセミと似た瑠璃色の鳥を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
キタ━(゚∀゚)━!!カワセミ(2009/01/03)
キタ━(゚∀゚)━!!カワセミ(2008/12/31)
憧れの鳥か? 妖怪か? アカショウビン(2008/10/06)
翡翠【カワセミ】(2008/04/08)
オオルリは瑠璃色【るりいろ】じゃない?(2007/08/03)
などです。

2009年8月 4日

スズメ

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スズメ 画像
和名:スズメ
学名:Passer montanus
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東京 新宿区 【2009.7.7】
図鑑↓↓↓↓↓には、スズメが掲載されています。
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2009年8月 3日

シデムシは、昆虫の「おくりびと」?

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 二〇〇八年、日本映画の『おくりびと』がヒットしましたね。映画のように、丁寧に清められる最期は、幸せだと思います。人間ならば、清められた後、お墓に入りますね。では、他の生き物の最期は、どうなるのでしょう?
 たいていの生き物は、最終的に、土に還ります。その前に、死体は、多くの生き物に食べられます。死体を食べる生き物としては、ハイエナなどが有名ですね。
 日本には、ハイエナはいません。けれども、死体を専門に食べる生き物はいます。日本の「死体片づけ屋」で有名なものは、昆虫の中にいます。
 それが、シデムシの仲間です。シデムシは、コガネムシなどと同じ、甲虫の一グループです。甲虫目【こうちゅうもく】シデムシ科に属する種を、シデムシと呼びます。
 シデムシ科には、たくさんの種があります。生態は、種によって違います。多くの種は、幼虫も成虫も、死体を食べます。ミミズやネズミなど、小動物が、主な食べ物です。
 シデムシ科は、大きく分類すると、モンシデムシ亜科と、ヒラタシデムシ亜科とに分かれます。これらのうち、モンシデムシ亜科には、興味深い生態が見られます。
 例えば、ヨツボシモンシデムシを見てみましょう。この種の成虫は、死体を見つけても、その場では食べません。まず、死体を土に埋めます。次に、死体を噛み砕いて、肉団子を作ります。成虫が雌(メス)であれば、死体のそばに卵を産みます。
 それから、ヨツボシモンシデムシの成虫は、食事を始めます。そのうちに、卵から幼虫が産まれます。すると、成虫は、ちいちいと鳴いて、幼虫を呼び寄せます。そのうえ、口移しで、幼虫に食べ物を与えることさえするのです!
 これは、立派な「育児」ですよね。モンシデムシの仲間は、親が子の世話をする、珍しい昆虫です。この生態は、『ファーブル昆虫記』にも、書かれています。
 ヒト以外の生き物を、やたらに擬人化するのは、良くありません。しかし、死体を食べるシデムシが、「育児」をするのは、示唆的です。死者から生者へ、命をつなげていますよね。これは、「おくりびと」の儀礼と同じくらい、尊いことだと思います。


図鑑↓↓↓↓↓には、ヨツボシモンシデムシとオオヒラタシデムシが掲載されています。
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 過去の記事でも、親が子の世話をする昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
可憐な少女が鬼母に? ジガバチ(2008/05/09)
ハサミムシの鋏【はさみ】は何のため?(2007/05/18)
子どもの揺籠【ゆりかご】を作る虫、オトシブミ(2006/06/12)
などです。

2009年8月 2日

シモフリスズメ

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シモフリスズメ 画像
和名:シモフリスズメ
学名:Psilogramma incretum L.
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東京 渋谷区 【2009.7.23】

2009年8月 1日

ヒマワリ

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ヒマワリ 画像
和名:ヒマワリ
学名:Helianthus annuus L.
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沖縄 読谷村 【2009.7.20】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヒマワリが掲載されています。
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