2009年9月 4日
ニンジン(人参)がいっぱい?
生き物には、紛らわしい名を持つものがありますね。例えば、野菜のニンジン以外に、「○○ニンジン」という名の植物が、いく種もあります。オタネニンジン、ツリガネニンジン、ツルニンジンなどです。これらは、みな、近縁なのでしょうか?
違います。大きく分けると、三つのグループに分かれます。セリ科に属するグループと、ウコギ科に属するグループと、キキョウ科に属するグループです。
野菜のニンジンは、セリ科に属します。同じセリ科には、セリ、ミツバ、アシタバ、セロリ、パセリなど、多くの野菜が含まれます。人類の食用に、役立っていますね。
ウコギ科に属するのは、薬用になる「ニンジン」です。オタネニンジンが有名ですね。
オタネニンジンには、たくさんの別名があります。チョウセンニンジン(朝鮮人参)、コウライニンジン(高麗人参)などです。オタネニンジンという名は、「御種人参」という意味です。かつて、江戸幕府から種子が分配されたので、「御種」と名づけられました。
オタネニンジンは、元は、日本にありませんでした。けれども、近縁な種が、日本の山野に自生します。トチバニンジン(栃葉人参)という種です。チクセツニンジン(竹節人参)とも呼ばれます。オタネニンジンと同じ、ウコギ科トチバニンジン属に属します。
トチバニンジンには、オタネニンジンほどの薬効は、ないそうです。それでも、オタネニンジンとは別に、薬用にされることがあります。
最後に、キキョウ科の「ニンジン」を紹介しましょう。ツリガネニンジンと、ツルニンジンです。どちらも、日本の山野に生える野草です。栽培されることもあります。
ツリガネニンジン(釣鐘人参)は、キキョウ科ツリガネニンジン属に属します。名のとおり、釣鐘に似た花を咲かせます。山菜として、食べられることもあります。
ツルニンジン(蔓人参)は、キキョウ科ツルニンジン属に属します。つる植物です。こちらも、山菜として、食べられます。長野県の伊那市で、特産品として育てています。
初めに「人参」と呼ばれたのは、オタネニンジンのようです。この種が有名になったため、少しでも似ている種には、「○○ニンジン」という名が付いたのでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、野菜のニンジンと野草のトチバニンジン、ツリガネニンジン、ツルニンジンが掲載されています。
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過去の記事でも、野菜になる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
とろろの材料になるのは、ヤマイモ? ヤマノイモ?(2008/11/07)
謎の「カブラ・ライン」とは?(2007/10/29)
ハロウィーンは南瓜【かぼちゃ】祭り?(2006/10/31)
などです。
松沢千鶴
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