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2009年9月11日

新種が続々、アザミ

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 夏から秋にかけては、アザミ(薊)の花の季節ですね。ほとんどのアザミの仲間は、この時期に花を咲かせます。(ノアザミなど、一部の種を除きます)
 アザミとは、キク科アザミ属に属する種をまとめて呼ぶ名です。正式な日本語名として、単に「アザミ」という種はありません。アズマヤマアザミ、フジアザミ、ナンブアザミ、ノハラアザミなど「○○アザミ」という種名になります。
 アザミ属には、たくさんの種が属します。日本だけでも、百種以上が分布します。
 なぜ、アザミ属には、こんなに多くの種があるのでしょうか? どうやら、地域ごとに隔離されると、すぐに新しい種が生まれるようです。今、まさに分化が進んでいるグループなのでしょう。そのためか、限られた地域にしか分布しない種が、多いです。
 例えば、ニッポウアザミという種があります。この種は、日本の大分県と宮崎県でしか、分布が確認されていません。大分県と宮崎県にまたがる日豊海岸【にっぽうかいがん】で、最初に発見されました。だから、日豊薊【にっぽうあざみ】です。
 ニッポウアザミは、他のアザミと同じく、美しい花を咲かせます。山奥ではなく、人里に生える種です。なのに、二〇〇四年に発見されたばかりです。こんなに目立つ種が、こんなに最近まで未発見とは、驚きますね。
 似た例は、他にもあります。二〇〇六年には、宮崎県で、ヒュウガアザミ(日向薊)という新種が、発見されました。このようなことが起こるのは、アザミ属の種が、互いに似ているからです。種の区別を、付けにくいのですね。
 二〇〇九年の二月にも、新種のアザミが、二種、確認されました。キリシマアザミ(霧島薊)と、シライワアザミ(白岩薊)です。どちらも、宮崎県に分布します。
 ヒュウガアザミと、キリシマアザミは、それまで、ツクシアザミという一つの種とされていました。新発見により、ツクシアザミという種の範囲は、だいぶ狭まりそうです。
 こうなると、「身近に、新種のアザミがあるかも?」と思いますよね。道端のアザミを、地道に観察して、記録を取っておけば新発見につながるかも知れません。
 近年のアザミ属の新種のニュースは、以下に載っています。
アザミ新種2種を確認 県内自生、14種に(宮崎日日新聞 2009/2/10)
日本のアザミ-日本列島にアザミは何種あるのか-(国立科学博物館)※pdfファイルです。
ニッポウアザミの画像(日本の植物たち)
キリシマアザミの画像(宮崎植物研究会)


図鑑↓↓↓↓↓には、アズマヤマアザミ、ナンブアザミ、ノアザミ、ノハラアザミ、フジアザミが掲載されています。また、アザミ属と紛らわしいキツネアザミ、タムラソウも載っています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
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ぜひご利用下さい。

 過去の記事でも、アザミの仲間と近縁なキク科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
田で平たくなるから、タビラコ(田平子)?(2009/01/16)
ハハコグサは、母子草ではない?(2008/2/15)
九月九日は菊の節句(2006/09/09)
などです。

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