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2009年11月 2日

一度滅びて、復活? ナンキンハゼ

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 紅葉が盛んな季節ですね。皆さんのお近くの紅葉はいかがですか?
 日本で、紅葉が美しい木の一つにナンキンハゼがあります。公園などに、よく植えられています。主に、紅葉を鑑賞するためです。果実の形も面白いです。
 ナンキンハゼの果実は、熟すと果皮がむけます。中から、白い種子がのぞきます。正確には、白いのは、種子ではありません。種子をおおう蝋状【ろうじょう】の物質です。
 種子は、葉が落ちた後も枝先にいっぱい付いています。秋から冬にかけて、白いのが目立ちます。その様子から、「ポップコーンの木」というあだ名があります。
 では、正式名の「ナンキンハゼ」は、なぜ付いたのでしょう? ナンキンとは、中国の地名の「南京」を指します。中国から渡来したので、この名が付きました。
 日本のナンキンハゼは、人のいない山奥にはありません。人里にあります。人為的に、中国から移入されたからです。今では、日本でも野生化しているものがあります。
 ナンキンハゼは、もとは観賞用ではなかったようです。種子の蝋状物質を利用するため、持ち込まれたと見られます。この蝋状物質は、石鹸【せっけん】や蝋燭【ろうそく】などの原料になります。日本のハゼノキの用途と似ていますね(「日本のろうそくを灯すのは、ハゼノキ?」(2009/10/05)を御参照下さい)。だから、ナンキン「ハゼ」です。
 日本へとナンキンハゼが入ったのは、江戸時代といわれます。ところが、それよりはるか昔、一万年以上前には、日本にナンキンハゼが自生していました。化石が見つかっているそうです。何らかの原因で一度滅んでしまったのですね。
 ナンキンハゼが、日本でいったん滅びた理由は不明です。種子の蝋状物質のおかげで、再び、日本で栄えることになりました。蝋状物質には、豊富な油脂が含まれます。
 その油脂の栄養のため、野鳥が、種子を食べに来ます。鳥は、種子を丸呑みします。が、種子自体は、消化しません。蝋状物質だけを消化して、種子は排泄されます。
 ナンキンハゼは、それが狙いです。鳥に、種子を運んでもらえるわけです。まさか、ヒトという生物が、蝋状物質を利用するとは彼らにとって「想定外」でしょう。


図鑑↓↓↓↓↓には、ナンキンハゼが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

 過去の記事でも、紅葉が美しい植物を取り上げています。また、油脂が利用される植物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
桐油は、キリ(桐)からは採れない?(2009/07/10)
ツタ(蔦)は落葉する?しない?(2006/12/01)
菜の花(ナノハナ)は何の花?(2006/04/07)
などです。

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