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2009年11月 9日

梓【あずさ】の正体は、キササゲ?

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 アズサと呼ばれる植物がありますね。漢字では「梓」と書きます。これは、どんな植物でしょうか? じつは、これには多くの種が含まれます。
 私が調べた範囲では、以下の植物が「あずさ」と呼ばれます。アカメガシワ、アサダ、オノオレカンバ、キササゲ、サビバナナカマド、ナナカマド、ニシキギ、ハイノキ、ミズメ、リンボクといった種です(サビバナナカマドは、ナナカマドの変種です)。
 これでは「アズサ」の正体が何なのか、わかりませんね。時代や、地方により、アズサと呼ばれる種は違います。具体的には、実物を見て、判断するしかありません。
 前記の種は、互いに、外見が似ているとは言えません。分類上も、遠縁のものが多いです。どんな共通点のために、同じ「アズサ」の名が付いたのかわかっていません。
 例えば、アカメガシワは、トウダイグサ科に属します。アサダとオノオレカンバとミズメは、カバノキ科です。キササゲは、ノウゼンカズラ科です。ナナカマドとリンボクは、バラ科に属します。ニシキギは、ニシキギ科です。ハイノキは、ハイノキ科に属します。
 漢字の「梓」は、もともと何を指したのかわかっています。「梓」は、本来、キササゲを指しました。けれども、キササゲは昔は日本にありませんでした。このため、漢字が日本に入った時に、「梓」をどの植物に当てるべきか混乱したのですね。
 現在の日本では、アズサといえば、「ミズメ」もしくは「キササゲ」を指すことが多いです。ミズメの正式名称を、アズサとする意見もあります。しかし、この名を正式名称にするのは、好ましくないでしょう。明らかに、混乱を招きやすいからです。
 本来の「梓」であるキササゲも、今は、日本にあります。中国から、移入されました。栽培されているものもあれば、野生化しているものもあります。
 梓という漢字を使った言葉に、上梓【じょうし】がありますね。「本を出版する」という意味です。これは、昔の中国で、キササゲの木を版木にしたことに由来します。
 日本では、別の梓【あずさ】であるミズメを、弓にしました。これが、梓弓【あずさゆみ】です。同じ「梓」の字が付いても、別種の植物を、混同してはいけません。


図鑑↓↓↓↓↓には、梓【あずさ】と呼ばれる樹木のうち、アカメガシワ、アサダ、キササゲ、ナナカマド、ニシキギ、ハイノキが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

 過去の記事でも、名を混同しやすい植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
この木なんの木、ナンジャモンジャの木?(2009/5/29)
センダン(栴檀)とは、どんな植物?(2009/5/4)
西洋ヒイラギはクリスマスに、ヒイラギは節分に(2005/12/23)
などです。

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コメント

Posted by yume at 2009年11月 9日 19:51

「梓」と聞いて「こんにちは~赤ちゃん♪」と思わず口にしてしまうのは・・・歳かなぁ(^^;

Posted by 松沢千鶴 at 2009年12月 4日 16:01

yumeさん、お久しぶりです。そしてお返事遅くなり失礼たしました。
ウフフ、私は梓さんであれば「二人でお酒を~」でしょうか?歳のせいじゃなくて、情報をたくさん持っているということですね(^^;)。
ということに、しておきましょう(^^)。

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