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2010年1月 4日

ノグチゲラは、キツツキ科か?

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 今回は、日本の誇る珍しい鳥を紹介しましょう。ノグチゲラです。
 ノグチゲラは、世界のうち、日本の沖縄本島の北部にしか分布しません。日本の固有種です。沖縄県の県鳥になっています。キツツキの一種です。
 そもそも、分布域が狭いため個体数がとても少ないです。少し古いデータですが、一九九二年の調査では、百五十三羽(!)しか確認できなったそうです。
 なぜ、ノグチゲラは、こんなに狭い範囲にしか分布しないのでしょう? 空を飛べるのだから、他の地域へも飛んでいけばいいのに、と思いますよね。
 狭い範囲にしかいないのには、いくつかの理由があります。一つは、彼らが繁殖できる条件を満たすのが難しいことです。
 ノグチゲラの繁殖には、大木が必要です。彼らは、大木に巣穴を掘って、繁殖するからです。少なくとも、樹齢三十年以上の常緑樹が必要だといわれます。
 今では、そのような大木がある地域は少ないです。人間が、伐採してしまったからです。木材を利用したり、道路を作ったりするために、たくさんの木が伐られました。
 私は、木の伐採などの人間の開発を、すべて否定しようとは思いません。けれども、もう少し、自然の資源を大切にする視点が必要だろうと考えます。
 人間の開発が進む前から、ノグチゲラは、あまり広く分布していませんでした。これは、ノグチゲラの分類と関係があるのでは、といわれます。ノグチゲラは、キツツキの中でも、特殊な種なのです。他のキツツキから、隔離された種といえます。
 じつは、ノグチゲラの分類についてははっきり決まっていません。キツツキ目【もく】に属することは確かです。しかし、どの科に属するのかには議論があります。
 日本の他のキツツキは、みな、キツツキ目キツツキ科に属します。ノグチゲラも、暫定的に、キツツキ目キツツキ科に入れられることが多いです。
 おそらく、ノグチゲラは、早い時期に、他のキツツキから分かれて、進化したのでしょう。キツツキ類の進化を探るうえでも、貴重な種です。


図鑑↓↓↓↓↓には、ノグチゲラが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

 過去の記事でも、キツツキの仲間を取り上げています。また、南西諸島に分布する貴重な鳥類も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
街中のキツツキ? コゲラ(2009/01/12)
ヤンバルクイナは絶滅寸前?(2006/10/02)
鵺【ぬえ】の正体はトラツグミ(2006/08/04) ※たいへん希少なオオトラツグミも取り上げています。
などです。

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