2010年2月26日
「たらの芽」は、タラノキの芽ではない?
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日本の早春の味覚に、「たらの芽」がありますね。代表的な山菜です。スーパーにも並びます。売っているものは、栽培品が多いです。
「たらの芽」は、タラノキの芽だといわれます。これは、間違いではありません。タラノキという種名の樹木は、確かにあります。日本の山に自生します。
中には、タラノキの芽ではない「たらの芽」があります。例えば、ハリギリの芽です。
ハリギリは、タラノキに近縁な樹木です。やはり、日本の山に自生します。
ハリギリもタラノキも同じウコギ科に属します。ただし、属は違います。タラノキは、ウコギ科の中のタラノキ属です。ハリギリは、ウコギ科のハリギリ属です。
ハリギリの芽も食べられます。ですから、ハリギリの芽を山菜として売るのは、悪くありません。ただ、ハリギリを「たらの芽」として売るのは、誤解を招きますね。
タラノキの芽(本来の「たらの芽」)とハリギリの芽とを比べると、ハリギリのほうが、あくが強いといわれます。このため、ハリギリを食べない地方もあります。
これは、好みの問題でしょう。「えぐみが強いほうが、山菜らしくていい」という方もいるはずです。ハリギリとタラノキには、それぞれの良さがあります。売るならそれを生かした売り方を考えて欲しいなと思います。
タラノキとハリギリには、同じように棘があります。しかし、葉の形などは、似ていません。ハリギリの葉は、キリ(桐)に似ます。「針のあるキリ」ということで、ハリギリ(針桐)と名づけられました。
キリとハリギリとは、遠縁です。キリは、キリ科に属します(異説もあります)。タラノキやらキリやら、他種と混同されてばかりでハリギリが気の毒ですね。
有毒植物でなければ、たいていの植物の芽は食べられるそうです。私は、ブドウの芽の天ぷらを食べたことがあります。ブドウの果実と共通する香りがあって、美味しいものでした。もともと食用にする植物の芽なら安心して食べられますね。
春は、若芽の季節です。味覚でも、春を感じたいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、タラノキ,ハリギリが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
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ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、山菜にする植物を取り上げています。また、ハリギリと紛らわしいキリ(桐)も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
桐一葉、落ちて天下の秋を知る?(2009/09/21)
桐【きり】の名前で、きりきり舞い?(2009/05/08)
とろろの材料になるのは、ヤマイモ? ヤマノイモ?(2008/11/07)
などです。
松沢千鶴
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