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2010年3月15日

海の毛虫も蝶(チョウ)になる? ウミケムシ

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 海の生き物には、「ウミ○○」という種名のものが多いですね。陸上生物の中で、姿が似るものにたとえてこのような名が付けられます。
 似ていても、近縁とは限りません。むしろ、遠縁であるほうが普通です。
 ウミケムシ(海毛虫)も、そういう生き物の一種です。海釣りをやる方なら、ウミケムシに会ったことがあるかも知れませんね。キス釣りなどの外道としてかかります。
 ウミケムシは、ゴカイの仲間です。専門的にいえば、環形動物門【かんけいどうぶつもん】多毛綱【たもうこう】ウミケムシ目【もく】ウミケムシ科の一種です(分類には、異説があります)。ウミケムシ科に属する種をまとめて、ウミケムシと呼ぶこともあります。
 いっぽう、陸の毛虫はどうでしょう? こちらは、もちろん昆虫ですね。専門的には、節足動物門【せっそくどうぶつもん】昆虫綱【こんちゅうこう】に属します。ウミケムシとは、門【もん】のレベルで分類が違います。
 それにしても、実物を見た方なら「ウミケムシ」という種名に納得するでしょう。本当に、毛虫にそっくりです。毛に毒があり、刺すところまで似ています。
 毒があるのは、身を守るためです。毒のおかげで、ウミケムシは海底を、堂々と歩くことができます。彼らを襲うものは少ないです。
 ゴカイの仲間は、一般的に魚の好物です。釣り餌にされるくらいです。ですから、海底の砂や岩の中に、隠れて棲んでいます。ウミケムシは、隠れる必要がありません。
 ウミケムシの類を除けば、ほとんどのゴカイには、毒はありません。ヒトには無害です。なのに「外見が気持ち悪い」と、嫌われることが多いです。
 ところが、ゴカイの仲間の学名を知ると驚きです。ラテン語の学名では、美女ぞろいなのです。主に、ギリシャ神話に登場する美女たちです。
 例えば、オトヒメゴカイの学名は、トロイアの王女ヘーシオネーHesioneに由来します。オニイソメの学名エウニーケーEuniceは、ギリシャ神話の海の妖精から取られています。ゴカイの仲間も、よく見ると独特の美しさがあるからでしょう。


図鑑↓↓↓↓↓には、ウミケムシが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

 過去の記事でも、環形動物【かんけいどうぶつ】の仲間を取り上げています。また、美女の名から取った学名についても取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チョウ(蝶)の学名は、美女だらけ?(2010/01/11)
海中のクリスマスツリー? イバラカンザシゴカイ(2005/12/09)
などです。

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