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2010年4月 5日

長距離飛行のチャンピオン? シギとチドリ

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 春と秋とは、渡り鳥の季節です。渡り鳥が移動する季節だからです。
 今の時期ですと夏鳥が暖かい地域からやってきます。冬鳥が、寒い地域に去ってゆきます。それら以外に、旅鳥【たびどり】と呼ばれる渡り鳥が、見られます。
 旅鳥とは、ある地域で、春と秋にしか見られない鳥です。その地域に、長く滞在はしません。渡りの途中に、立ち寄るだけなのですね。いる期間が短いため見るには、時期を逃さないように注意しなければなりません。
 日本の旅鳥には、シギとチドリの仲間が多いです。シギとチドリの仲間は、分類上、近縁です。生態も似ています。どちらも水鳥です。干潟・水田・沢などにいることが多いです。このため、バードウォッチャーには、シギ・チとまとめて呼ばれます。
 なぜ、日本のシギ・チには、旅鳥が多いのでしょうか? 理由の一つに、彼らの多くが、長距離を渡ることが挙げられます。
 例えば、シギの一種、キョウジョシギを見てみましょう。彼らが繁殖するのは、北極のツンドラ地帯です。繁殖期が終わると南半球のオーストラリアやニュージーランド、南アフリカへ移動します。地球を半周するほどの距離を飛ぶわけです。
 チドリの仲間も負けていません。例えば、ダイゼンというチドリの一種は、やはり北極のツンドラ地帯で繁殖します。非繁殖期には、オーストラリアや南アフリカ、マダガスカルなどへ渡ります。一部、日本国内で越冬するものもいます。
 こんなに長い距離を飛ぶのでは、途中で休みたくなるでしょう。日本は、彼らの渡りのルート上にあります。休息するのにちょうどいいのですね。
 干潟は、彼らの休息地として特に重要です。干潟には、大型の肉食獣が来ません。歩きにくいからです。そして、ゴカイやカニなど彼らの食べる生き物がたくさんいます。「安心して休息できる」「食べ物がある」という二つの条件を備えています。
 かつての日本は干潟の多い国でした。けれども、人間の開発のため、ずいぶん減ってしまいました。せめて残った干潟は、彼らの解放区にしておきたいですね。


図鑑↓↓↓↓↓には、キョウジョシギなどのシギ類と、ダイゼンなどのチドリ類が載っています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、シギやチドリの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
キョウジョシギ(2009/05/12)
ソリハシセイタカシギ(2009/03/28)
西行【さいぎょう】の歌ったシギは、どの種?(2008/10/10)
フタオビチドリ(2008/06/03)
チドリはなぜ千鳥足で歩く?(2006/7/24)
などです。

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