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2010年4月12日

アカメガシワの芽は、なぜ赤い?

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 芽吹きの季節ですね。落葉樹が、いっせいに芽を伸ばし始めています。
 中にはまるで花のように、色づいた芽もあります。例えば、アカメガシワの芽は赤いです。だから「赤芽ガシワ」です。なぜ、芽が赤いのでしょうか?
 アカメガシワの普通の葉は、普通の緑です。じつは、新芽の葉も、同じように緑色をしています。それなら、なぜ、赤く見えるのでしょうか?
 新芽の葉をよく観察してみましょう。葉は、びっしりと細かい毛で覆われています。これは、星状毛【せいじょうもう】と呼ばれるものです。金平糖のように、放射状にちくちくと生える毛のことです。アカメガシワの星状毛は赤いです。
 赤い新芽の色は、葉の色ではなく星状毛の色なのですね。ためしに、星状毛をこすり落としてみましょう。下からは、緑の葉が現われます。
 葉が成長するにつれ、星状毛は脱落します。それでも、よく観察するとアカメガシワの普通の葉にも星状毛があるのがわかります。新芽の時よりずっとまばらにしか付いていません。このために、普通の葉は緑に見えます。
 赤い星状毛には、新芽を守る働きがあると考えられています。具体的に、どのように働いているのかはわかっていません。
 アカメガシワは、カシワと付いてもカシワの仲間(ブナ科)ではありません。トウダイグサ科に属します。カシワという名は、葉が大きいことから付けられました。
 「かしわ」とは、本来「食べ物を包む木の葉」全般を指しました。おそらく、大きな葉を持つ木は、みな「かしわ」と呼ばれました。それらのうちで、代表的なものが、現在のカシワです。種を区別するため他種には「○○カシワ」という種名が付きました。
 アカメガシワとは、近世になってから付いた名です。もっと昔は、別のいろいろな名で呼ばれました。例えば、万葉集に出てくる「ひさぎ」という木は、アカメガシワだといわれます(異説もあります)。漢字では、楸【ひさぎ】などと書かれます。
 秋、アカメガシワは、紅葉ならぬ黄葉します。春には赤いのに、面白いですね。


図鑑↓↓↓↓↓には、アカメガシワが載っています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事で、古代に「かしわ」と呼ばれたカシワや、別名「ほおがしわ」と呼ばれるホオノキを取り上げています。また、アカメガシワと同じく、古代に「ひさぎ」と呼ばれたキササゲも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
梓【あずさ】の正体は、キササゲ?(2009/11/09)
柏餅【かしわもち】は、なぜカシワで作られる?(2008/05/05)
日本一の大輪の花、ホオノキ(朴の木)(2006/05/19)

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