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2010年6月14日

森林の妖精? ゼフィルスたち

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 「蝶よ花よ」という言葉がありますね。この言葉のとおりチョウ(蝶)と花とは、密接な関係にあります。お花畑には、チョウが似合いますよね。
 ところが、お花畑では見られないチョウもいます。つまり、開けていて草花が咲く所では見られません。その中に、ゼフィルスと呼ばれるチョウがいます。
 ゼフィルスとは、シジミチョウ科の中の、ミドリシジミという種に近縁なグループです。正確な分類名でいえば、ミドリシジミ族【ぞく】です。ミドリシジミ属【ぞく】という分類グループもありますので、混同しないで下さいね。この二つは、別ものです。
 通常の生物の分類では、族というグループ名は、あまり使われません。族とは、科と属との間に位置する分類グループです。ミドリシジミ族は、ミドリシジミ属を含むより大きなグループです。ここでは、「ミドリシジミ族」を「ゼフィルス」と呼びましょう。
 生物の分類法については、「生物分類の、目【もく】や科とは、なに?」をお読み下さい。
 昔、ゼフィルスは、チョウの愛好家にとって憧れの的でした。なかなか見られないからです。人目につかない条件がそろっています。今も、憧れる愛好家はいます。
 第一に、森林に棲むこと。第二に、昼間にあまり飛ばないこと。第三に、飛ぶ時には、多く、樹木の上の方を飛ぶこと。これでは、確かに、人目につきませんね。
 森林に棲むのは、幼虫の食べ物の関係です。ゼフィルスの幼虫は、ブナ科やカバノキ科の樹木の葉を食べるものが多いです。コナラ、ミズナラ、カシワ、クヌギ(以上ブナ科)、ハンノキ(カバノキ科)などですね。成虫は、これらの木の森林に棲みます。
 昼間にあまり飛ばないのは、敵を避けるためでしょう。森林には、強敵の鳥が多いですからね。食べ物の都合さえつけば、昼は、隠れているほうが得策です。
 ゼフィルスの成虫の雄(オス)は、縄張りを作ります。縄張りは、木の枝の先の方です。ここに産卵に来る雌(メス)を、つかまえるのですね。同種の雄が来ると追い払います。雄は、縄張りを守るため、雌は、産卵や交尾のために、木の上方を飛びます。
 木の上方でゼフィルスの成虫が、何を食べているのかはよくわかっていません。


図鑑↓↓↓↓↓には、ゼフィルスと呼ばれるチョウのうち、コアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ミドリシジミが載っています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事で、ゼフィルスの幼虫が食べるカシワを取り上げています。また、ゼフィルスと同じく、コナラやクヌギに付く昆虫も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
トラフシジミは、草食性のトラ(虎)?(2009/11/20)
柏餅【かしわもち】は、なぜカシワで作られる?(2008/05/05)
昆虫にも「ミミズク」がいる?(2007/07/09)
などです。

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