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2010年7月 2日

アサザ、あざさ、どちらが本当?

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 蒸し暑い季節ですね。水辺が恋しくなります。水のきれいな湖沼へ行けたら、水面を観察してみましょう。水中から、黄色い花が、顔を出しているかも知れません。
 「水中から、突き出して咲く花」といえば、スイレンかハスを思い浮かべる人が多いでしょう。けれども、スイレンやハス以外でも、そのように咲く花があります。
 例えば、アサザの花がそうです。アサザは、淡水の水中に生える草です。円い葉を、水面に浮かべます。その様子は、スイレンにそっくりです。でも、スイレンとは、遠縁です。スイレンは、スイレン科に属しますが、アサザはミツガシワ科に属します。
 かつて、アサザは、リンドウ科とされていました。現在は、ミツガシワ科です。
 アサザの花は黄色です。よく見ると、花びらのふちが、細かくぎざぎざになっています。これが、アサザの特徴です。日本で、このような花が水面に咲いていれば、アサザと思って間違いないでしょう。
 紛らわしい種として、コウホネがあります。コウホネも、水面に、黄色い花を咲かせます。アサザとの違いは、花びらにぎざぎざがないことです。葉の形も違います。コウホネの葉は、円くありません。細長いです。コウホネは、スイレン科に属します。
 アサザは、古くから、日本人に親しまれました。万葉集や古今和歌集に、アサザを詠んだ歌があります。万葉集では、「あざさ」と呼ばれています。
 奈良時代以前この植物の名は「あざさ」だったようです。それが、平安時代ころに「あさざ」になりました。どこかで濁音【だくおん】が、取り違えられたのですね。
 万葉集の「あざさ」は、髪に挿して、飾りにされています。この花の可憐さに、古代の人も惹かれたのでしょう。古代らしい、素朴な飾りですね。
 残念ながら、古代と比べアサザは、激減してしまいました。水が汚れたり、護岸がコンクリートで固められたりしたからです。絶滅危惧植物に、指定されるほどです。
 とはいえ、嬉しい動きもあります。日本各地で、「アサザ保全プロジェクト」が始まっています。これらのプロジェクトの成果が上がるといいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、アサザが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

 過去の記事でも、アサザのような、水辺の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
じつは外来種です、キショウブ(2009/04/24)
スイレンとハスはどう違う?(2006/07/13)
端午の節句に欠かせない菖蒲(ショウブ)(2006/04/21)
などです。

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