2010年7月 9日
ケヤキは、古代の聖樹?
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ケヤキは、日本人に好まれる樹木ですね。公園樹や街路樹としてよく植えられます。
公園で、天に向かって、きれいに枝分かれした樹木を見たことがありませんか? ほうきを逆さに立てた感じです。そこが、日本の本州・四国・九州であれば、たぶんそれはケヤキです。冬のほうが、樹形がわかりやすいですね。葉がないからです。
ケヤキが好まれるのは、この樹形が美しいとされるためでしょう。秋に色づく葉も、美しいです。面白いことに、ケヤキの葉は、紅葉する場合と黄葉する場合とがあります。
同じ種なのに、なぜ、こんな差があるのでしょうか? これについては、わかっていません。観賞するぶんには、紅葉でも黄葉でも美しいですね。
昔の人も、ケヤキを「美しい木」と感じたようです。そもそも、「けやき」という名が、「けやけき木」に由来するといわれます。「けやけき」とは「際立っている」とか、「ひときわすぐれている」といった意味です。
古事記や万葉集にも、ケヤキが登場します。古代には、ケヤキは、「つき」と呼ばれました。漢字で書けば、槻【つき】です。現代でも、人名や地名に、この字がありますね。万葉時代(奈良時代以前)から、親しまれた証拠でしょう。
万葉集には、「斎槻」という言葉が登場します。「ゆつき」あるいは、「いわいつき」と読みます。「斎」という字は、「神聖なもの」を指します。「斎槻」とは、「神聖なケヤキ」の意味です。古代の人は、ケヤキの美しさを神格化したのでしょうか。
条件さえ良ければ、ケヤキは、ずいぶん長生きするようです。日本には、「奈良時代以前から生きている」といわれるケヤキがあります。
私の知る限り、兵庫県の「八代【やしろ】の大ケヤキ」と、山形県の「東根【ひがしね】の大ケヤキ」が、樹齢千五百年ほどといわれます。どちらも、正確な樹齢は、わかりません。千五百年ほどというのは、推定の樹齢です。
推定が正しければ、これらのケヤキは、少なくとも飛鳥時代から日本の歴史を見てきたことになります。古代人でなくても、その尊さには打たれますね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ケヤキが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、万葉集や古事記に登場する樹木を取り上げています。また、それ以外でも、公園などによく植えられる木を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
万葉集の「むろのき」とは、ネズミサシ?(2010/04/23)
生垣のスター、サンゴジュ(珊瑚樹)(2009/10/12)
センダン(栴檀)とは、どんな植物?(2009/05/04)
などです。
松沢千鶴
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