2010年7月19日
最小の座を争う、ミソサザイとキクイタダキ
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日本で最も小さい鳥は何という種でしょうか?
これについては、昔から議論があります。どんな生き物でもそうですが、体の大きさには、個体差があるからです。同じ種の中でも、体の大きい個体と小さい個体とがいます。ヒトでもそうですね。種同士で比べるなら、平均的な大きさで比べるべきです。
ところが、野生の動物で、平均的な大きさを求めるのは難しいことです。たくさんの同種を捕まえて、大きさを測らなければならないからです。「最小の鳥」のように、小さな動物をとらえたり、大きさを測ったりするのは、特に難しいことです。
現在のところ「日本最小の鳥」には、二種の候補があります。一種は、ミソサザイです。もう一種は、キクイタダキです。どちらも、全長が10cmくらいしかありません。スズメより小さいです。オオカマキリなどの大型の昆虫よりも小さいです(!)
二種は、分類上は、それほど近縁ではありません。同じスズメ目【もく】ながら、科が違います。ミソサザイは、スズメ目のミソサザイ科に属します。キクイタダキは、スズメ目のウグイス科、または、キクイタダキ科に属します(学説により、科が違います)。
近縁でなくとも、この二種にはいくつかの共通点があります。
一つは、分布域が広いことです。二種とも、日本だけでなく、ユーラシア大陸に広く分布します。ミソサザイのほうは、北米大陸にまで分布します。ミソサザイも、キクイタダキも、日本とまったく同じ種がヨーロッパにまで分布します。
もう一つ、食べ物も共通します。二種とも、昆虫やクモを主に食べます。これは、体が小さいことと関係します。昆虫やクモは、小さいわりに栄養がある食べ物です。小さな鳥にとっては、効率よく栄養が取れるわけですね。
食べ物と違い、この二種の分布域が、なぜ広いのかはわかっていません。
小さな鳥なのに、両種とも、各地の神話や伝説に登場することが多いです。小さな体で、いつも、元気いっぱいに動き回っているからでしょう。ミソサザイのほうは、鷦鷯【さざき】という名で、古事記や日本書紀にも登場します。
図鑑↓↓↓↓↓には、ミソサザイ、キクイタダキが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、「最小」といわれる生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
かわいい悪魔? イイズナ(2010/01/22)※イイズナは、最小の肉食獣といわれます。
鳥の巣? いえ、カヤネズミの巣です(2009/10/02)※カヤネズミは、日本最小のネズミといわれます。
サルの新亜種と、サンショウウオの新種(2009/07/14)※最小クラスのサンショウウオが発見されました。
などです。
松沢千鶴
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