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2010年8月 9日

肉食性のチョウ(蝶)がいる?

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 近年は、外国産の昆虫が、日本に紹介されることが増えましたね。例えば、フンコロガシなどは、多くの日本人が知っているはずです。「なぜ、日本にはあのような、風変わりで面白い昆虫がいないのか?」と、残念に思う方もいるでしょう。
 じつは、日本にも風変わりで、面白い昆虫はいます。ただ、あまり有名でないだけです。ここで、ゴイシシジミというチョウの一種を紹介しましょう。
 ゴイシシジミは、一見、地味なチョウです。外見には、変わったところはありません。シジミチョウ科の一種です。名のとおり、翅【はね】の裏側に、碁石【ごいし】のような斑点模様があります。このチョウの、どこが変わっているのでしょうか?
 この種の特徴は、食べ物にあります。なんと、ゴイシシジミは、肉食性です。幼虫も成虫も、動物質のものを食べます。普通のチョウは、幼虫も成虫も、植物食ですよね。
 幼虫の食べ物は、アブラムシの仲間です。タケ(竹)やササ(笹)に付くアブラムシの仲間を、とらえて食べてしまいます。成虫の食べ物も、アブラムシに由来するものです。成虫は、アブラムシが分泌する甘い汁―『甘露【かんろ】と呼ばれます』―を吸います。
 普通のチョウの成虫は、花の蜜を吸いますね。だから、花のあるところに、チョウが飛ぶわけです。ゴイシシジミは、花に行く必要がありません。このため、花壇などでゴイシシジミを見ることは少ないです。
 ゴイシシジミが見られるのは、タケやササがあるところです。幼虫も成虫も、そこに食べ物があるからですね。日本では、それほど希少なチョウではない、とされています。
 肉食性のチョウというのは、世界的に見ても、珍しいです。まったくいないわけではありません。主に、シジミチョウ科の中に、何種か確認されています。
 肉食性のチョウには、ゴイシシジミと同じく、アブラムシの仲間を食べる種が多いです。アリの幼虫や、カイガラムシを食べる種もいます。
 私たちの身近にも、ゴイシシジミのような、変わったチョウがいるのですね。日本の自然もじっくり観察すれば、まだまだ、面白いものがあるでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、ゴイシシジミが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、シジミチョウ科のチョウを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
トラフシジミは、草食性のトラ(虎)?(2009/11/20)
クロマダラソテツシジミ(2008/07/22)
冬に飛ぶ蝶(チョウ)もいる?(2006/01/13)
などです。

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