2010年8月16日
カワウソは、河童【かっぱ】の正体?
![]()
夏なので、妖怪の話をしましょうか(笑) 河童【かっぱ】の話です。
河童は、日本の昔話でおなじみですね。ヒトの子どもにちょっと似ていて、頭にお皿があり、背中に甲羅があるといわれます。水中に棲んで、陸にも上がります。このような生き物は、少なくとも現在の日本には生息していません。
けれども、日本には、「河童のミイラ」やら「河童の手」といわれるものが、いくつも残っています。これは、どういうわけでしょうか?
「河童の手」といわれるものを、私は、いくつか見たことがあります。それらのうちには、獣のような毛と爪とが生えたものがありました。明らかに、哺乳類の四肢です。私が見た限りでは、カワウソの手(前足)のようでした。
カワウソ(川獺)は、河童の正体として、よく名が挙げられます。カワウソと河童とは、共通点が多いからです。水中に棲み、巧みに泳ぐこと。陸にもよく上がること。遊び好きで、時に、自分より大きい動物にもちょっかいを出すこと、などです。
体の構造だけ見れば、カワウソと河童とは、似ていません。カワウソには、頭のお皿も、背中の甲羅もありません。河童の外見は、カメ(亀)のスッポンにより似ます。
昔、電灯がなかった頃、夜にものの正体を見極めるのは難しいことでした。まして、水中のものなど、ほとんど形がわからなかったでしょう。水中や水辺の怪しげな影は、みな、河童にされたのではないでしょうか。
「河童といわれるものを、捕まえてみたらカワウソだった」ことはありそうですね。正体がカワウソだとわかっても、「記念にするために、あるいは、見世物にするために、手(前足)を取っておいた」こともありそうです。
現在の日本では、河童の目撃談は、聞かれなくなりました。これは、ニホンカワウソがいなくなったのと無関係ではないでしょう。ニホンカワウソは、限りなく絶滅に近い状態です。目撃されたら、河童の目撃談以上に、ニュースになるでしょう。
ニホンカワウソを失ったことで、日本人は、川の文化の一つも失ったのだと思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、ニホンカワウソが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、妖怪の正体といわれる生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
実盛虫【さねもりむし】の正体は、ウンカ?(2008/08/06)
ジョロウグモの理【ことわり】(2006/10/19)
妖怪の正体見たりウシガエル(牛蛙)(2006/08/07)
などです。
松沢千鶴
パーマリンクhttp://blog.zukan.net/blog/2010/08/16-816_3.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/5834
コメント