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2010年8月30日

間違えられてばかり? コマドリ(駒鳥)の名前

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 日本には、三鳴鳥【さんめいちょう】と呼ばれる鳥がいます。ウグイスとオオルリとコマドリです。三種とも、日本で代表的な、鳴き声の美しい鳥です。
 三種のうち、コマドリは、鳴き声から種名が付いたといわれます。雄(オス)のさえずる声が、駒【こま】=ウマのようだからだそうです。現在では、ウマの鳴き声を聞くことが、珍しいですね。似ているかどうか、確かめるのは難しそうです(笑)
 コマドリは、日本周辺にしかいない種です。江戸時代、日本に来たヨーロッパ人が、ヨーロッパにコマドリを紹介しました。その時に、ラテン語の学名が付けられました。
 紹介者は、コマドリに、Erithacus komadoriという学名を付けた......つもりでした。日本語名の「コマドリ」を、学名に入れるよう、計らってくれたのですね。
 ところが、ここで間違いが起こります。コマドリに近縁なアカヒゲという種とコマドリとが、取り違えられました。このため、コマドリは、Erithacus akahigeという学名になってしまいます。Erithacus komadoriのほうは、アカヒゲの学名になりました。
 英国の童謡、マザーグースを知っている方は、不思議に思うかも知れませんね。マザーグースには、『誰がコマドリを殺したの?』という歌詞が登場します。この『コマドリ』は、日本のコマドリとは違う種なのでしょうか? そのとおりです。
 ヨーロッパには、ヨーロッパコマドリという種が分布します。マザーグースなど、ヨーロッパの詩歌や物語に登場する『コマドリ』とは、ヨーロッパコマドリを指します。
 ヨーロッパコマドリは、日本のコマドリと近縁です。同じコマドリ属に属します。童謡などで、略して『コマドリ』にされてしまうのは無理もありません。
 北米大陸―カナダ、米国、メキシコなど―にも、しばしば『コマドリ』と呼ばれる種が、分布します。こちらも、本当の種名はコマドリではありません。「コマツグミ」です。コマツグミは、日本やヨーロッパの『コマドリ』とはやや遠縁です。ツグミ属に属します。
 外国の文学作品などに、『コマドリ』が登場したら、それは、おそらく、日本のコマドリと同種ではありません。種の同定には、気を使わなければいけませんね。

図鑑↓↓↓↓↓には、コマドリ、アカヒゲが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事で、日本三鳴鳥の中の、ウグイス、オオルリを取り上げています。また、日本のコマドリに近縁な新種も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アフリカ中部で、新種の鳥を発見(2008/08/19)。※日本のコマドリに近縁な新種が、アフリカで発見されました。
オオルリは瑠璃色【るりいろ】じゃない?(2007/08/03)
梅にウグイス? いえメジロです(2007/03/12)
などです。

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