2010年9月 6日
コメツキバッタ? いえ、コメツキムシです
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子供の頃、虫を捕まえて、こんな遊びをした方はいませんか?
細長い甲虫【こうちゅう】を捕まえます。逆さにして、地面に置きます。すると、ぷちんと音を立てて、虫が跳【と】び上がり、元に戻ります。
この「細長い虫」は、コメツキムシの仲間です。単純な遊びですが、昔の子供は、よくやったようです。その証拠に、この仲間には、たくさんの方言名があります。どれも、「音を立てて、引っくり返る」習性を表わしています。例を挙げてみましょう。
かっきりむし、ぎっこんむし、ぺこぺこむし、こめつきあわつき、むぎつき、ふっきんむし、ぱっちんむし、などです。これら以外に、こめつきばった、はたおりむし、といった名でも、広く呼ばれます。「ばった」と付いても、バッタの仲間ではありません。
コメツキムシとは、甲虫目【こうちゅうもく】コメツキムシ科に属する昆虫の総称です。「コメツキムシ」という種名の種はいません。多くの種には、「○○コメツキ」という種名が付きます。サビキコリなど、例外の種もいます。
コメツキムシの仲間は、ほとんどが「音を立てて、引っくり返る」特技を持ちます。なぜ、こんなことをするのでしょうか? 敵を脅すためと考えられています。小動物なら、この音と動きに驚きそうですね。その隙に、逃げられるかも知れません。
この音は、どうやって出すのでしょう? 胸と腹の間の関節を、大きく動かすことによって出します。よく見れば胸と腹の間で、体を曲げているのがわかります。その時、体を地面に強く打ちつけて、跳び上がる力を得ます。
コメツキムシの仲間は、直接、ヒトに危害を加えることはありません。一部に、幼虫が、農作物の害虫になるものがいます。けれども、大部分の種は無害です。
この仲間は、多くが、地味な体色をしています。ぱっと見たところ、目立つ虫ではありません。なのに、これだけ親しまれるのは、「特技」のおかげでしょう。
虫にとって、ヒトに遊ばれるのは、迷惑でしょうね。でも、自然に親しめる遊びは、なくなって欲しくありません。少しだけ、コメツキムシに、我慢してもらいましょう(笑)
図鑑↓↓↓↓↓には、コメツキムシ科のウバタマコメツキ、オオクシヒゲコメツキ、サビキコリが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、方言名など、別名が多い昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
化学兵器で防御、ゴミムシ(2009/10/23)。
ミールワームとは、どんな虫?(2008/03/28)
イネクロカメムシは福田【ふくだ】の虫?(2007/10/7)
などです。
松沢千鶴
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