2010年10月 1日
コウヤボウキは、高野山の帚【ほうき】?
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高野山【こうやさん】は、日本を代表する霊場の一つですね。生き物の中には、この高野山にちなんだ名を持つ(とされる)ものがいます。その中から、今回は、コウヤボウキを紹介しましょう。コウヤボウキは、キク科の一種の植物です。
コウヤボウキには、細かい枝分かれがたくさん出ます。名のとおり、高野山で帚【ほうき】に使われます。高野山以外の場所でも、帚にされることがあります。でも、高野山にしか生えないわけではありません。関東以南の日本本土に広く分布します。
なぜ、コウヤボウキは、高野山で帚にされるのでしょうか? これには、いくつかの説があります。ある説では、かつて、高野山で竹を使わなかったことと関係があるといわれます(現在の高野山では、竹箒【たけぼうき】など、竹を使うそうです)。
昔の高野山では、「清貧」という規則が厳しく守られました。財をなすことが悪だったのですね。そのため、商品価値がある植物は、植えることを禁じられました。
昔は、竹には、とても商品価値がありました。プラスチックなどない時代、竹細工は、重要な生活用品だったからです。
このため、高野山では、竹を植えたり、竹を利用したものを作ったりすることを禁じました。竹で財をなさないようにです。おかげで、竹箒さえ使えないことになりました。竹の代わりに、コウヤボウキを使った帚を使うことになりました。
この説は、確定したものではありません。別の説もあります。「そもそも、コウヤボウキという名は、『かわやぼうき』がなまったもの」という説などです。
「かわやぼうき」の「かわや」(厠)とは、トイレのことです。トイレや玄関などを掃くのに使う帚として、コウヤボウキを使ったのでは、というわけです。
コウヤボウキには、もっと美しい別名もあります。「たまばはき」という名です。「美しい玉の帚【ははき=ほうき】」の意味ですね。万葉集などに、この名で登場します。
万葉集の歌からは、「たまばはき」の掃き清める能力を、神聖視したことがうかがえます。コウヤボウキには、元来、霊場の名が付くだけの神秘性があったのでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、コウヤボウキが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、高野山【こうやさん】の名が付いた植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
悠仁【ひさひと】さまのお印はコウヤマキ(高野槇)(2006/09/14)
松沢千鶴
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