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2010年10月 8日

これぞ日本のかずら? サネカズラ

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 日本人は、昔から、さまざまな植物を利用してきました。古事記や万葉集といった古代の文献にも、たくさんの植物名が載っています。
 たいていの植物は、現代とは違う名で呼ばれていました。中には、古名が、現代まで、そのまま伝わっているものもいます。サネカズラは、そんな一種です。
 サネカズラは、古名で、「さなかづら」や「さねかづら」と呼ばれました。マツブサ科の一種です。「かずら」の名のとおり、つる植物です。
 では、サネカズラの「さね」--古語では、「さな」--とは、どういう意味でしょうか?
 これには、いくつかの説があります。サネカズラの漢字名が、ヒントになるかも知れません。サネカズラは、漢字では、「真葛」または「実葛」と書かれます。
 「真葛」なら、「本当のカズラ」という意味ですね。「つる植物らしいつる植物」という意味でしょう。「実葛」なら、おそらく、「美しい実のなるカズラ」という意味です。実際に、サネカズラは、秋、赤く美しい果実をみのらせます。
 「『真葛』や『実葛』という漢字名は、後から付けられたものだ」という説もあります。その説によれば、古語の「さなかづら」こそ、サネカズラの本来の名だといいます。
 「さなかづら」の「な」は、「滑【なめ】」の略ではないかといわれます。なめらかにつるが伸びる様子、あるいは、サネカズラの樹液がぬるぬるする様子を表わしたのでは、ということです。「さなかづら」の「さ」は、その意味を強める接頭語です。
 「さなかづら」がサネカズラになったのは、万葉びとの歌心のためかも知れません。「さね」を「さ寝」と、掛け言葉にしたかったようです。恋を歌う時には、便利な掛け言葉だったでしょう。サネカズラのみごとな果実も、恋の歌にはふさわしいです。
 いっぽう、サネカズラのラテン語の学名は、Kadsura japonicaです。「日本産のカズラ」という意味です。Kadsuraは、むろん、日本語の「かずら」に由来します。外国の学者さんから見て、サネカズラは、日本を代表するつる植物だったのかも知れません。
 もうじき、サネカズラの果実が色づきます。美しい秋をお見逃しありませんように。


図鑑↓↓↓↓↓には、サネカズラが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、日本産のつる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
北国の魔法の植物? イケマ(2010/01/01)
ニンジン(人参)がいっぱい?(2009/09/04)※ツルニンジンというつる植物を紹介しています。
ガを誘惑する? カラスウリ(烏瓜)(2009/08/31)2008/11/7) ※ヤマノイモは、つる植物です。
サンキライ? いえ、サルトリイバラです(2008/12/08)
などです。

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