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2010年11月 5日

ハブが知る? 南西諸島の成立の秘密

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 ハブは、誰もが名を聞いたことのあるヘビでしょう。有名な毒蛇ですね。日本の南西諸島に分布します。じつは、ハブと呼ばれるヘビには、複数の種がいます。
 ややこしいことに、単に「ハブ」という種名のものもいます。普通にハブという場合には、この種を指すことが多いですね。他の種と区別するため、種名ハブは、ホンハブと呼ばれることもあります。
 種名ハブ(ホンハブ)の他に、トカラハブ、ヒメハブ、サキシマハブが、日本に分布します。南西諸島に近い台湾や中国南部には、タイワンハブが分布します。
 これらの種は、ヒメハブを除いて、クサリヘビ科ハブ属に属します。ヒメハブだけは、クサリヘビ科ヤマハブ属に属します。でも、同じ科ですから、近縁といえます。
 ハブ属や、ヤマハブ属の分布を調べると、面白いことに気づきます。隣り合った島でも、ハブ属やヤマハブ属が分布している島と、そうでない島があるのです。
 こうなった理由は、「南西諸島の成り立ちと、関係がある」と考えられています。
 遠い昔、日本列島は、大陸と地続きでした。もちろん、南西諸島も地続きでした。この時代に、ハブ属やヤマハブ属が、日本に分布を広げました。
 その後、日本列島は、大陸から切り離されます。南西諸島も、点々と島が連なる状態になります。けれども、最初から、現在とまったく同じだったわけではありません。
 陸が海になったり、海が陸になったり、ということが何回か繰り返されました。海に没すれば、陸の生き物は、死に絶えてしまいます。ハブ属もヤマハブ属も、死に絶えたでしょう。彼らには、海を渡れるほどの遊泳力はありません。
 南西諸島の中でも、与論島【よろんとう】、沖永良部島【おきのえらぶじま】、与那国島【よなぐにじま】、波照間島【はてるまじま】などには、ハブ属もヤマハブ属も、分布しません。これらの島は、かつて、海に沈んでいたことがあるとわかります。
 中には、ハブ属がいるのにヤマハブ属がいない島、その逆の島もあります。こうなった謎は、まだ解かれていません。南西諸島の秘密は、ハブが握っているのでしょうか。


図鑑↓↓↓↓↓には、ハブ属のハブ(ホンハブ)とサキシマハブ、および、ヤマハブ属のヒメハブが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、ハブ属やヤマハブ属の種を取り上げています。また、日本にいる他の毒蛇も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
マムシは「出産」する?(2007/08/31)
ツチノコの正体? ヒメハブ(2006/08/14)
田んぼによくいるヘビ(蛇)、ヤマカガシ(2006/05/22)
ハブはなぜ危険か?(2005/12/02)
などです。

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