図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2010年11月26日

海藻に擬態【ぎたい】? ヘラヤガラ

ico_weather_hare.gif / ico_weather_kumori.gif


 生き物の世界には、擬態【ぎたい】という現象があります。他の生き物や周囲の物の姿をまねることですね。わかりやすい例を、挙げてみましょうか。
 昆虫のバッタを御存知でしょう。多くのバッタは、草むらにいます。そして、緑色ですね。草と同じ色をしています。これは、草に紛れて、敵から逃れようというわけです。
 バッタの例は、擬態のほんの一例です。生き物の世界には、もっといろいろな擬態をするものがいます。中には、何に擬態しているのか、わかりにくいものもいます。
 例えば、ヘラヤガラという魚がいます。海の魚です。体も顔も、全体的に細長いです。
 この魚は、海底に頭を向けて泳ぐことが多いです。逆立ちの状態ですね。たいてい、海藻やカイメンやサンゴなど、底から生えるものに寄り添っています。どうやら、海藻やカイメンやサンゴなどに擬態しているようです。
 ヒトの目で見るとヘラヤガラの擬態は、あまり成功しているように見えません。それでも、彼らが生き続けているからには、効果はあるのでしょう。
 ヘラヤガラの擬態は、敵から逃れるためだけではありません。獲物の目をごまかすためにも役立ちます。そういう擬態もあるのですね。
 ヘラヤガラは、肉食性です。小魚やエビなどを食べます。獲物をつかまえるには、気づかれてはいけませんね。気づかれないよう、忍び寄るのに擬態が役立ちます。
 ヘラヤガラの口は、細長く、筒状です。彼らの頭部の大部分を、口が占めています。この口を、スポイトのように使って、すばやく獲物を吸いこみます。
 「逆立ち擬態」以外に、ヘラヤガラには「大型の魚に寄り添って泳ぐ」習性もあります。これも、擬態の一種なのでしょうか? 詳しいことはわかっていません。もしかしたら、大きな魚のおこぼれを狙っているだけかも知れません。
 ところで、ヘラヤガラはヒトの食用になるのでしょうか? 普通は、食べられることはありません。でも、毒があるわけではありません。骨が多いため、食べられる部分が少ないのだそうです。わざわざ捕って食べるほどではないということですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、ヘラヤガラが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、擬態【ぎたい】について取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
パウルくんは、マダコ(真蛸)か?(2010/09/13)※タコの仲間は、擬態が得意です。
アシナガバチ? いえ、カシコスカシバです(2008/09/15)
木に化けて冬を越す? シャクガ(2007/12/14)
葉隠れの術を使う? ナナフシ(2006/11/20)
などです。

http://blog.zukan.net/blog/2010/11/26-1126_3.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/5932

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/5932

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)