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2011年1月10日

タンキリマメで、痰【たん】が切れる?

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 風邪をひきやすい季節ですね。風邪には、休養が一番効きます。でも、つらい症状は、薬か何かで早く治したいですよね。
 現代のように、医療が発達していない時代には、薬草などを使う民間療法がありました。風邪のような平凡な病気には、今でも、いろいろな言い伝えが残っていますね。
 民間療法で、「風邪に効く」といわれる植物には、いくつもの種があります。有名なのは、クズでしょうか。クズは、葛根湯【かっこんとう】という漢方薬の成分になります。
 クズのように、ちゃんとした薬として、使われていない植物もあります。例えば、タンキリマメという植物などが、そうです。マメ科の一種です。
 タンキリマメ(痰切豆)とは、いかにも、薬になりそうな種名ですね。これが、正式な日本語名(標準和名)です。名のとおり、昔は、痰を切る薬草として、使われたそうです。けれども、現在は、漢方薬にも、西洋の薬にも、使われていません。
 タンキリマメは、日本で普通に見られる野草です。日本には、近縁な別の種もあります。オオバタンキリマメ(大葉痰切豆)です。同じマメ科タンキリマメ属に属します。
 オオバタンキリマメには、トキリマメ(吐切豆)という別名があります。こちらのほうが、正式な種名とされることもあります。トキリマメの語源は、はっきりしません。
 タンキリマメにも、オオバタンキリマメにも、赤い莢【さや】の果実がみのります。莢は、やがてはじけます。中から、黒い種子が出てきます。
 民間療法では、この種子を、煮て食べたそうです。「中毒した」話は聞きませんから、毒ではないのでしょう。しかし、薬になるかどうかも、実証されていません。
 人間の思惑は別にして、タンキリマメや、オオバタンキリマメの本来の目的は、種子を鳥に食べてもらうことです。そのために、はじけた赤い莢と、黒い種子とで、目立つようになっています。鳥に食べられることで、遠くへ運ばれることを狙っています。
 「痰を切る」言い伝えには、根拠があるのでしょうか? ひょっとしたら、タンキリマメには、何らかの薬効成分があるのかも知れません。誰かに調べてもらいたいですね。


図鑑↓↓↓↓↓には、タンキリマメと近縁なオオバタンキリマメが掲載されています。
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過去の記事でも、マメ科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
クズ(葛)の葉は、「うらみ」がましい?(2010/09/03)
エニシダは、魔女の帚【ほうき】になる?(2009/04/06)
藤(フジ)のつるは右巻き?左巻き?(2007/04/19)
節分に豆(ダイズ)をまくのはなぜ?(2006/01/23)
ハギという植物はない?(2005/09/27)

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