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2011年1月31日

カエルツボカビ症は、日本が起源か?

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 四、五年前に「カエルツボカビ症」というものが騒がれましたね。カエルなどの両生類に致命的な病気です。「世界の両生類の多くが、絶滅するかも知れない」などといわれました。この病気について、その後の様子を報告しますね。
 カエルツボカビ症は、カエルツボカビという真菌(カビの仲間)によって、引き起こされます。カエルツボカビによる感染症です。ヒトは、この病気にかかりません。
 カエルツボカビに感染しても、すべての両生類が、カエルツボカビ症になるとは限りません。感染しても、無症状のものもいます。
 「感染しても、発病しない」のは、カエルツボカビに対して、何らかの抵抗力を持つからです。早くからカエルツボカビに接して、一種の免疫ができていると考えられます。そのような両生類は、カエルツボカビの「本来の宿主」の可能性があります。
 最初は、アフリカツメガエルというカエルが、「本来の宿主」ではないかと疑われました。アフリカツメガエルは、名のとおりアフリカ原産です。現在では、実験動物として、世界中で飼われています。ペットにされることもあります。
 実際に、アフリカツメガエルの多くが、カエルツボカビに感染していることが、確認されました。けれども、アフリカツメガエルは、カエルツボカビ症を発症しません。
 これは、「本来の宿主」と疑わせる状況です。発症しないまま、感染したアフリカツメガエルが、世界中に運ばれたとすれば......世界にカエルツボカビ症が広まった理由として、納得できますよね。この説では、カエルツボカビの起源は、アフリカになります。
 ところが、最近「この説は違うかも?」と言われ始めました。というのは、日本古来の野生の両生類に、カエルツボカビが感染していることがわかったからです。
 その両生類とは、オオサンショウウオです。日本の固有種で、特別天然記念物ですね。
 最近の調査によれば、オオサンショウウオは、カエルツボカビに感染しても、発症しません。オオサンショウウオが、「本来の宿主」の可能性があるわけです。
 カエルツボカビ症の起源は、日本なのでしょうか? 解明の道は、まだ途上です。

図鑑↓↓↓↓↓には、オオサンショウウオをはじめ、日本の両生類が、二十種以上掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 昨年(二〇一〇年)のニュースで、カエルツボカビ症と、オオサンショウウオなどの日本の両生類との関係について、いくつか報道されました。以下のページを御参照下さい。
日本が発生源? 両生類に猛威「カエルツボカビ菌」 (産経ニュース、2010/09/20)
オオサンショウウオ、米で繁殖へ 広島が寄贈、施設完成(47ニュース、2010/07/23)
過去の記事でも、カエルツボカビ症や、オオサンショウウオについて、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
カエル・ツボカビ症のその後(2007/12/03)
大山椒魚(オオサンショウウオ)は冬眠しない?(2007/02/05)
世界のカエルが絶滅する? ツボカビ症を防ぐには(2007/01/14)
<カエル・ツボカビ症>国内で初確認 両生類絶滅の危険性も(2007/01/12)

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