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2011年2月14日

泳ぐゴカイがいる?

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 深海には、思いもかけない生き物が、たくさんいます。浅い海に棲むものの仲間でも、姿や生態が違うものが、多いですね。例として、ゴカイの仲間を挙げてみましょう
 ゴカイを御存知でしょうか? 海釣りをする方なら、よく御存知でしょう。釣り餌として、一般的に使われますね。細長い体をして、脚がたくさんあります。
 ゴカイとは、多くの場合、環形動物門【かんけいどうぶつもん】多毛綱【たもうこう】に属する生き物の総称です。この仲間は、たいへん種の数が多いです。現在わかっているだけでも、八千種以上いるといわれます。
 釣り餌にされるのは、浅い海に棲むゴカイです。それらのゴカイは、通常、海底の砂や泥の中に棲みます。岩の間や、ヤドカリの殻の中(!)などにいる場合もあります。いずれにしろ、どこかに隠れて棲むのが普通です。
 ところが、深海に棲むゴカイには、海中をゆうゆうと泳ぐものが、珍しくありません。
 二〇一〇年に、新種として、話題になったゴカイがいました。インドネシアとフィリピンの間の深海に分布します。このゴカイは、とても長い脚を持ちます。その脚を、櫂【かい】のように使って、泳ぎます。頭には、長い触手があります。
 このゴカイには、Teuthidodrilus samae【テウティドドリルス・サマエ】というラテン語の学名が付けられました。日本語名は、付いていません。
 この種以外にも、深海では、泳ぐゴカイが見つかっています。それらの中には、まだ、種名が付いていないものも多いです。日本の深海探査艇「しんかい6500」が撮影した中にも、泳ぐゴカイが写っています。
 なぜ、深海には、泳ぐゴカイが多いのでしょうか? 私の考えですが、おそらく、深海には魚が少ないことと関係があります。泳いでいても、魚に見つかる可能性が低いのですね。襲って食べられることがなければ、泳いでも平気、ということでしょう。
 浅い海のゴカイは、特別な防御策を持つ種でない限り、大っぴらに泳いだり、歩いたりできません。そんなことをすれば、たちまち、魚に食べられてしまうでしょう。

図鑑↓↓↓↓↓には、ゴカイの仲間のウミケムシ、イバラカンザシゴカイが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

二〇一〇年に発見された、新種のゴカイTeuthidodrilus samae【テウティドドリルス・サマエ】のニュースは、以下にあります。
イカのような虫のような?セレベス海で新種環形動物を発見(AFPBBニュース、2010/11/25)
'Squid worm' sucked up by sub is new to science(guardian.co.uk,2010/11/24)
過去の記事でも、ゴカイの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
海の毛虫も蝶(チョウ)になる? ウミケムシ(2010/03/15)
オーストラリアのサンゴ礁で、数百の新種を発見(2008/09/25)
海中のクリスマスツリー? イバラカンザシゴカイ(2005/12/09)

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