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2011年2月28日

アマミノクロウサギは、生きている化石か?

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 二〇一一年は、卯年【うどし】ですね。それにちなんで、ウサギの話をしましょう。
 日本には、いく種かの、野生のウサギが分布します。なかで、最も絶滅が心配されているのが、アマミノクロウサギです。非常に狭い範囲にしか、分布しないからです。
 アマミノクロウサギは、世界中で、日本の奄美大島と徳之島にしかいません。日本のものが絶滅したら、世界から、アマミノクロウサギが消えることになります。
 なぜ、アマミノクロウサギは、奄美大島と徳之島にしか、いないのでしょうか? これは、奄美大島と徳之島が「島である」ことに、鍵【かぎ】があります。
 奄美大島と徳之島には、もともと、肉食獣がいませんでした(今は、人間が持ち込んだ肉食獣がいます)。また、日本本土にいるノウサギもいません。つまり、アマミノクロウサギにとっては、強力な敵も、ライバルもいない環境だったわけです。
 ノウサギのような、長くて敏感な耳を、アマミノクロウサギは、持ちません。足も、ノウサギほど速くありません。肉食獣からすばやく逃れることも、ノウサギに先んじて餌を食べることも、彼らには、困難だと思います。
 島という場所には、しばしば、アマミノクロウサギのように、あまり強くない生き物がいます。周囲から隔絶されているために、強力な肉食獣や、より進化した草食獣が、入ってきにくいからです。島には、原始的な生き物が、残る傾向があります。
 アマミノクロウサギの外見は、ウサギらしくありませんね。耳は長くありませんし、後ろ脚も、あまり長くありません。これは、ウサギとしては、原始的な特徴です。
 このために、アマミノクロウサギは、「生きている化石」と呼ばれることがあります。この呼び名は、間違いとは言えません。ですが、誤解を招きやすいです。
 以前、アマミノクロウサギは、ウサギ目【もく】ウサギ科ムカシウサギ亜科に属するとされていました。遠い昔に滅びた、化石種のウサギに近縁だと思われたのですね。
 現在では、ノウサギと同じく、ウサギ亜科に入れられています。ウサギ亜科の中の原始的な種、ということで落ち着いたようです。

図鑑↓↓↓↓↓には、アマミノクロウサギが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、ウサギの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
「ゴンボネズミ」の正体は?(2010/11/19)
シカ(鹿)やカモシカ(氈鹿)の子を見つけたら?(2008/05/23)
うさぎの耳について教えて下さい。(2006/05/16)
ウサギのウンコはゴハンのように(2006/04/11)
野ウサギの目は赤くない(2006/02/27)
などです。

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