図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2011年3月28日

糞虫【ふんちゅう】たちの大活躍

ico_weather_hare.gif


 皆さんは、牧場へ行ったことがありますか? 広い草原に、たくさんのウシやウマなどが、放し飼いにされていますね。彼らは、のんびりと草を食んでいるように見えます。
 食べ物を食べれば、出るものがあるのは、自然の摂理です。でも、牧場の緑が、糞で埋め尽くされているとは、聞いたことがありませんね? 汚いところは、見せないようにされているからでしょうか? 多少は、そういうことがあるかも知れません。
 じつは、牧場が糞で埋め尽くされないのには、秘密があります。糞を片づける生き物たちが、活躍しているのです。自然の中には、そういう生き物が、たくさんいます。
 中でも多いのは、コガネムシの仲間です。昆虫の中の、甲虫目【こうちゅうもく】に属する種ですね。世界には、糞を食べ物にする甲虫が多いです。そのような甲虫を、通称、糞虫と呼びます。日本の甲虫目のうち、なんと、約三分の一が、糞虫だといわれます。
 糞虫たちは、いくつもの大切な役割を果たしています。一つは、糞をすばやく片づける役割です。彼らが食べてくれなければ、牧場などは、家畜の糞だらけでしょう。
 もう一つは、分解者としての役割です。糞虫も、食べた後は、自分自身の糞をします。彼らの糞は、ウシやウマなどの哺乳類の糞より、ずっと細かいです。バクテリアなど、もっと小さい生き物にとって、良い食べ物になります。
 さらに、植物にとって、大事な役割があります。糞虫たちのおかげで、植物の種子が、あちこちで芽を出すことができます。その仕組みは、以下のとおりです。
 ある哺乳類が、植物を食べたとします。多くの場合、種子は、まるごと飲みこまれます。小さいために、いちいち選り分けていられないのですね。種子は、たいがい、哺乳類のおなかでは、消化されません。硬いからです。そのまま、糞に出てきます。
 糞には、糞虫がやってきます。糞虫の中には、フンコロガシのように、糞を離れたところまで運ぶものがいます。その時、糞の中の種子も、一緒に運ばれます。糞虫は、植物の種子までは食べません。残った種子は、親から離れたところで、芽を出せます。
 自然界の仕組みは、よくできていますね。いつも感心してしまいます。


図鑑↓↓↓↓↓には、日本の糞虫であるクロマルエンマコガネ、センチコガネ、マグソコガネ、ミヤマダイコクコガネ、ムネアカセンチコガネが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、糞虫たちを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
汚いなんて言わないで、日本の糞虫たち(2009/07/06)

http://blog.zukan.net/blog/2011/03/28-328_4.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/6072

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/6072

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)