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2011年4月14日

淀殿草【よどどのくさ】とは、どんな植物?

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 生き物の名には、時おり、思いがけないものがあります。例えば、淀殿草という植物があるのを、御存知でしょうか? あの、豊臣秀吉の愛妾、淀殿にちなんだ名前です。
 淀殿(お茶々)は、女性には珍しく、日本史に名を残していますね。「権力欲が強く、ために身を滅ぼした」などといわれます。その名を得たのは、どんな植物でしょうか?
 それは、正式な日本語名(標準和名)を、ミヤコグサという植物です。マメ科の一種です。春から秋にかけて、黄色い花を、次々に咲かせます。
 言い伝えによれば、淀殿は、この花を好んだそうです。大坂城―淀殿の終焉の地―の周囲に、この草が生えていたといいます。そのことから、淀殿草という名が付きました。淀殿とは、江戸時代以降の呼び名なので、彼女の没後に付いた名でしょう。
 ミヤコグサは、現在でも、日本に普通にある野草です。その花は、派手とは言えません。可憐ですが、日本の野草の中で、特に目立つ花とは言えないでしょう。
 淀殿は、一度は、日本の権力の頂点に立ちました。言い伝えのとおり、彼女がこの花を好んだなら、意外な気がします。権力者なら、もっと華麗な花を好みそうだからです。
 淀殿は、言われているよりも、優しい人だったのかも知れません。ミヤコグサの花を見ていると、そんな気がします。権力者の孤独を、野の花で慰めていたのでしょうか。
 ミヤコグサという標準和名のほうは、なぜ、付いたのでしょう? 一般的には、「京の都に多かったために、都草【みやこぐさ】と付いた」といわれます。けれども、別の説もあります。漢語名(中国での名前)の「百脈根」に由来する、というのです。
 ミヤコグサは、日本のものと同種が、広く、ユーラシア大陸に分布します。中国にも自生します。中国での名「百脈根」から「脈根草【みゃっこんぐさ】」になり、それがつづまって「みやこぐさ」になった、ともいわれます。
 日本のミヤコグサと、大陸のミヤコグサとでは、亜種のレベルで、違います。日本のものは、大陸のものの亜種です。大陸のものには、セイヨウミヤコグサという標準和名が付けられています。

図鑑↓↓↓↓↓には、ミヤコグサが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、ミヤコグサと同じマメ科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
タンキリマメで、痰【たん】が切れる?(2011/01/10)
藤(フジ)のつるは右巻き? 左巻き?(2007/04/19)
ハギという植物はない?(2005/09/27)
などです。

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