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2011年4月22日

シャガは、「日本のアイリス」か?

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 アヤメの仲間(アイリス)は、日本人に好まれますね。ぱっと思いつくだけでも、アヤメ、カキツバタ、ハナショウブなどの種があります。中に、シャガという種があるのを、御存知でしょうか? 白地に、紫と黄色の斑紋がある花を咲かせます。花期は春です。
 シャガは、栽培されるものもあれば、野生のものもあります。けれども、日本のシャガは、もとは、中国から人為的に持ち込まれたのではないかといわれます。
 その理由は、日本のシャガが、果実を付けないことです。同種のシャガが、中国にも分布しますが、こちらは、果実を付けます。「中国から、果実を付けない株が持ち込まれて、人為的に殖やされたのではないか」というわけです。
 植物は、果実ができなくても、株分けなどの方法で、殖えることができますね。日本のシャガは、そうして、殖えてきました。
 シャガが日本に持ち込まれたのは、花を観賞するためでしょう。実際、シャガの花は、野生のものでも、栽培品種のような美しさがあります。おそらく、花の美しい株が選ばれて、持ち込まれたのでしょう。
 先に、シャガの花の地色は白いと書きました。が、よく見ると、地色は、ごく薄い紫です。中国には、この地色が、もっと濃い紫になる個体もあるそうです。
 日本にも、シャガに似て、もっと濃い紫の花を咲かせる植物があります。ヒメシャガです。名のとおり、シャガより小ぶりです。シャガと同じく、アヤメ科アヤメ属に属します。
 ヒメシャガのほうは、もともと日本に自生する種だと考えられています。シャガと違い、果実が付きます。もう一つ、常緑ではない―冬に葉が枯れる―点も、シャガと違います。
 シャガのラテン語の学名は、Iris japonicaです。直訳すると、「日本のアイリス」という意味です。中国原産(と推定される種)ですのに、「日本の」と付けられてしまいました。このラテン語の学名から、シャガの英語名を、Japanese irisとすることがあります。
 ところが、Japanese iris【ジャパニーズ・アイリス】という英語名は、他の種を指すこともあります。例えば、ハナショウブです。この英語名は、使わないほうが無難ですね。


図鑑↓↓↓↓↓には、シャガが掲載されています。
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過去の記事でも、アヤメ科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アヤメ? いえ、カキツバタです(2010/05/14)
シャガの画像(2009/04/26)
じつは外来種です、キショウブ(2009/04/24)
五月五日は、あやめの節句?(2007/04/30)
などです。

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