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2011年4月29日

ヤマブキ(山吹)? いえ、違います

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 日本人に好まれる植物の一種に、ヤマブキがありますね。「七重八重 花は咲けども......」の和歌で、有名です。日本の野山に自生します。花を観賞するため、栽培もされますね。
 ところが、一見、ヤマブキに見えても、ヤマブキではない植物が存在します。
 それは、ヤマブキソウ(山吹草)という種です。やはり、日本の野山に自生します。ヤマブキとほぼ同じ頃、同じような黄色い花を咲かせます。この種も、花を観賞するために、栽培されます。「一つの庭に、両方の種がある」ことも、あり得るわけです。
 ヤマブキソウのほうは、「山吹草」の名のとおり、草です。ヤマブキのほうは、樹木です。けれども、ヤマブキは、樹木とはいえ低木です。枝も細く、草のように見えます。「樹木か、草か」で区別するのは、やりにくいでしょう。
 もっと、わかりやすい方法があります。花弁の数を見ることです。
 ヤマブキのほうは、八重咲きでなければ、花弁は五枚です。八重咲きならば、もっと数が多いです。ヤマブキソウのほうは、常に四枚です。これで、簡単に区別できますね。
 姿が似ていても、ヤマブキとヤマブキソウとは、遠縁です。ヤマブキは、バラ科ヤマブキ属に属します。ヤマブキソウは、ケシ科ヤマブキソウ属に属します。
 さらに、ややこしいことがあります。ヤマブキと似て異なる種が、もう一種あるのです。
 それは、シロヤマブキ(白山吹)という種です。姿や花期は、ヤマブキに似ます。が、花の色が白いです。「ヤマブキの花が白くなった変異」と、勘違いされやすいです。
 しかし、シロヤマブキは、ヤマブキとは別種です。バラ科シロヤマブキ属に属します。同じバラ科でも、属のレベルで、ヤマブキとは違います。面白いことに、シロヤマブキの花弁の数は、四枚です。遠縁(バラ科とケシ科)なのに、ヤマブキソウと同じ数です。
 シロヤマブキも、野生のものが、日本に自生します。でも、目にするのは、栽培ものがほとんどです。野生のシロヤマブキの分布は、とても限られているからです。北陸と中国地方のごく一部にしか、ありません。野生では、絶滅が心配されています。
 三種とも、日本の野山で、いつまでも見られるようにしたいですね。


図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマブキやヤマブキソウ、シロヤマブキも掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、ヤマブキを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
一重と八重(2006/04/15)※ヤマブキの一重の花と八重の花の画像があります。
七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき(2006/03/31)
などです。

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