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2011年5月13日

緑のない植物がある?

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 新緑の季節ですね。緑は、植物を表す色です。緑のない植物なんて、普通は考えられませんね。ところが、中には、まったく緑色を持たない植物も、存在します。
 そのような植物のうちでは、ギンリョウソウが有名です。日本に自生する種です。
 ギンリョウソウは、森林の下の土に生えます。茎も、花も、果実も、何もかも真っ白です。まさに、「透き通るような白」です。キノコのようにも見えます。
 ギンリョウソウは、キノコではありません。では、なぜ、こんなに真っ白なのでしょうか? 葉緑体【ようりょくたい】を持たないからです。葉緑体は、植物の緑のもとですね。
 葉緑体は、光合成することによって、植物の栄養を作っています。それを持たないなら、ギンリョウソウは、どうやって栄養を得ているのでしょうか?
 秘密は、菌類―キノコの仲間―にあります。ギンリョウソウは、土の中で、菌類に寄生しています。菌類から栄養をもらって、生きています。
 このような植物は、菌従属栄養【きんじゅうぞくえいよう】植物と呼ばれます。腐生【ふせい】植物と呼ばれることもあります。最近は、腐生植物という呼び方は、あまりされなくなりました。誤解されそうな呼び方だからです。
 以前、ギンリョウソウの仲間は、「腐ったもの(腐葉土など)から生える」と考えられました。このために、腐生植物という名が作られました。けれども、それは、間違いだとわかりました。腐生植物という名は、ふさわしくありませんね。
 ギンリョウソウは、分類も揺れています。図鑑やサイトにより、属する科が違います。イチヤクソウ科、シャクジョウソウ科、ツツジ科と、三つの説があります。現時点では、はっきり「どの科が正しい」とは言えません。
 ギンリョウソウ(銀竜草)の名は、どこから付いたのでしょうか? 白い茎の上に、釣鐘型の白い花が咲くのを、「銀の竜」にたとえたようです。格好いい名ですね。
 この草には、「水晶蘭」という別名もあります。もとは、中国語での呼び名です。美しい名ですね。そのために、日本の一部の草花愛好家にも、使われています。


図鑑↓↓↓↓↓には、ギンリョウソウが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、腐生植物【ふせいしょくぶつ】と呼ばれるものを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ベトナムで、新種の発見ラッシュ(2007/9/27)
などです。

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