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2011年5月16日

アブラムシの不思議な生態

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 昆虫の中に、アブラムシと呼ばれるグループがいます。農業や園芸をやる方は、御存知でしょう。農作物や、園芸植物の害虫として、有名です。
 ちょうど今頃の季節から、アブラムシたちは、猛威をふるい始めます。農業や園芸をやらない方でも、植物の若芽の部分を見てみて下さい。小指の先より小さい昆虫が、びっしりと、付いていませんか? それが、たいてい、アブラムシの仲間です。
 生物学的には、アブラムシとは、カメムシ目【もく】アブラムシ上科【じょうか】に属する種の総称です(分類には、異説もあります)。まったく違うグループの昆虫を、方言名などで、アブラムシと呼ぶことがあります。注意して下さい。
 アブラムシの仲間は、観察しても、面白くないと感じる方が、多いでしょう。彼らの多くは、とにかく、動かないからです。それは、彼らの食べ物と、関係があります。
 彼らの食べ物は、植物の汁です。植物に口を突き刺して、栄養のある汁を吸います。いったん、植物の上に居着いてしまえば、動く必要はありませんね。
 ところが、アブラムシの生活は、よく観察すれば、とても面白いことがあります。
 春から夏にかけて、アブラムシは、爆発的な勢いで殖えます。いつ、どうやって、こんなに繁殖するのでしょう? 調べてみると、この時期のアブラムシには、雌(メス)しかいません。雄(オス)と交尾をしなくても、すべての雌が、次々に子を産みます。
 これでは、爆発的に殖えるわけですね。雄と雌とが互いを探して、出会って、交尾をして、という手間がありません。そのうえ、すべての個体が、繁殖できます。
 アブラムシには、雌しかいないのでしょうか? 不思議なことに、秋になると、雄が現われます。雌から雄が生まれるのですね。その雄が、雌と交尾します。
 雄と交尾した雌は、子ではなく、卵を産みます。この卵が、冬を越します。親のアブラムシは、冬に、みな死んでしまいます。
 アブラムシは、「仲間の数を増やすこと」と、「厳しい冬を越すこと」とを両立するために、この方法を編み出したようです。不思議で、巧みな生態ですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、クリオオアブラムシが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事で、アブラムシの敵や味方になる生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
肉食性のチョウ(蝶)がいる?(2010/08/09)
アリが植物に登るのは、何のため?(2010/04/16)
果実? いえ「虫こぶ」です、イスノキ(2009/10/19)
テントウムシのおしゃれには意味がある(2007/02/09)
などです。

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