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2011年6月 2日

植物たちがきらめく、ルドゥーテ展

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 二〇一一年は、五月のうちに、梅雨入りしてしまいましたね。雨の日が続くと、憂鬱になりそうです。今回は、そんな憂鬱を吹き飛ばせるイベントを紹介しましょう。
 それは、渋谷の東急文化村ザ・ミュージアムで開催中の「ルドゥーテ展」です。屋内でのイベントですから、雨の日でも、大丈夫ですね。
 ルドゥーテとは、十八世紀から十九世紀のヨーロッパで活躍した画家です。活躍の舞台は、フランスが主です。植物画を得意にしていました。特に、バラの絵で有名です。
 今回の展覧会は、彼の晩年の植物画集『美花選』を中心に取り上げています。
 『美花選』は、彼の仕事の集大成といえるものです。ルドゥーテの円熟の技を、味わうことができます。「芸術と科学の融合」とは、まさに、彼の画業を指すのでしょう。
 彼の絵は、植物学的な正確さと、芸術的な美しさとが、完璧に融合しています。例えば、普段、芸術に興味がない植物学者が見たとしても、感動できると思います。
 では、科学にも芸術にも縁遠い人が、見たとしたら? そういう人でも、その美しさには、心打たれるのではないでしょうか。彼の絵には、それだけの力があります。
 ルドゥーテは、ロサ・ケンティフォリアRosa centifoliaという種のバラを、ことのほか愛したようです。展覧会には、このバラの絵が、いくつもあります。幾重にも重なる花弁と、その微妙な色合いを再現した絵を、お楽しみ下さい。
 バラ以外の植物の絵も、展示されています。スイセン、パンジー、ユリ、ヒヤシンス、スイートピーなど、会場は、花いっぱいです。花の香りも流されています。二種類のバラの香りを、再現したものです。嗅覚でも楽しめる展覧会です。
 素晴らしいのは、描かれた植物の種が、きちんと同定されていることです。これは、簡単なようで、難しいことです。ルドゥーテの存命当時と、現在とでは、名が変わっている種が多いからです。基本をおろそかにしない、良い展覧会ですね。
 展示品は、版画がほとんどです。数点、貴重な肉筆画があります。ヴェラム(動物の皮の紙)に描かれたものです。ルドゥーテの細密な筆使いを、御堪能下さい。

図鑑↓↓↓↓↓には、園芸品種のバラは載っていませんが、野生種のノイバラとハマナスが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

展覧会について、詳しくは、以下の公式ページを御覧下さい。
花の画家 ルドゥーテ『美花選』展(文化村の公式サイト内ページ)
過去の記事で、バラについて取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
すべてのバラ(薔薇)は雑種?(2006/05/02)

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