図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2011年6月13日

海の上を歩く鳥? ウミツバメ

ico_weather_kumori.gif
 海の生き物には、「ウミ○○」という種名のものが、よくありますね。今回は、そのような生き物のグループを紹介しましょう。ウミツバメ(海燕)という鳥です。
 ウミツバメとは、ミズナギドリ目【もく】ウミツバメ科に属する種の総称です。単に「ウミツバメ」という種名のものは、いません。みな「○○ウミツバメ」という種名です。
 紛らわしいことに、モグリウミツバメ科という、別の科もあります。同じミズナギドリ目【もく】の中です。モグリウミツバメ科の鳥は、日本には分布しません。
 日本に分布するウミツバメ科には、ヒメクロウミツバメ、コシジロウミツバメ、ハイイロウミツバメなどの種があります。ヒメクロウミツバメや、コシジロウミツバメは、日本国内で繁殖しています。天然記念物に指定された繁殖地もあります。
 ウミ「ツバメ」という名でも、ツバメとウミツバメとは、近縁ではありません。ツバメは、スズメ目【もく】ツバメ科に属する一種です。
 ウミツバメと、ツバメとは、さほど似ているように見えません。海の上をすばやく飛ぶ様子を、ツバメに見立てたのでしょうか? けれども、ウミツバメの飛び方には、ツバメとは違う、大きな特徴があります。
 ウミツバメの仲間は、脚を垂らして飛びます。ひらひらと、脚がひらめいて見えます。こういう鳥は、珍しいですね。他の科の鳥には、あまり見られません。
 ウミツバメの英語名は、この飛び方と関係があるようです。ウミツバメの仲間は、英語で、storm petrelといいます。このpetrelというのは、キリスト教の聖人ペテロに由来するといわれます。聖ペテロには、「湖の水面を歩こうとした」という伝承があります。
 ウミツバメの仲間は、脚を垂らしながら、海面すれすれを飛びます。この様子が、「水面を歩く」ように見えることから、聖ペテロの鳥=petrelと付けられたようです。
 実際には、ウミツバメは、海面を歩いているわけではありません。
 確認されている限りでは、ウミツバメの仲間は、繁殖地が限られていることが多いです。どこの繁殖地も、貴重です。日本の繁殖地も、守りたいですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、ヒメクロウミツバメが掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、海鳥を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
昔は神さまだった? アビ(2010/02/05)
都鳥【みやこどり】の正体は、ユリカモメ?(2009/01/23)
夏の海のカモメ? いえ、アジサシです(2008/08/13)
アホウドリの熱愛度は鳥類一?(2007/02/12)
カモメは冬にしかいない?(2006/10/23)
などです。

http://blog.zukan.net/blog/2011/06/13-613_3.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/6159

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/6159

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)