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2011年6月20日

イソギンチャクは、闘う?

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 イソギンチャクは、日本の海で、普通に見られる生き物ですね。日本の磯に多いのは、ウメボシイソギンチャクや、ミドリイソギンチャクといった種です。
 水中でひらひらしているイソギンチャクは、平和的な生き物に見えます。ところが、そうとは限りません。隣同士のイソギンチャクで、「闘う」ことがあります。
 ウメボシイソギンチャクを、例に取ってみましょう。この種は、よく、いくつかの個体が集まって、岩などに付いています。その場合、あまり、隣同士で喧嘩しているようには見えません。実際、平和に共存していることも多いです。
 では、「闘う」のは、どんな場合でしょうか? どうやって「闘う」のでしょう?
 イソギンチャクが闘うか否かは、彼らの繁殖と関わっています。同じ遺伝子を持つイソギンチャク同士は、闘いません。それは、「自分と同じもの」だからです。
 ウメボシイソギンチャクなどの種は、クローン繁殖を行なうことができます。クローンとは、「ある個体と、まったく同じ遺伝子を持つ個体」です。いわば、コピーですね。こういったクローン同士では、闘うことはありません。
 闘いになるのは、遺伝子が違う個体同士が、隣になった場合です。互いに、相手を「自分とは違うもの」とみなすからですね。
 遺伝子が違うイソギンチャク同士が、隣り合うと、「闘う」ための、特別な器官を発達させます。どんな器官かは、種によって違います。
 ウメボシイソギンチャクの場合は、周辺球【しゅうへんきゅう】と呼ばれる器官です。触手の周辺に付く、球状の器官です。ナゲナワイソギンチャクなどの場合は、キャッチ触手という、特別な触手が発達します。普通の触手より、太くて長い触手です。
 これらの器官には、相手を突き刺す刺胞【しほう】細胞が、びっしりと付いています。これで、互いに攻撃し合います。たいていは、どちらかがその場から退却して(イソギンチャクは、場所を移動することができます)、闘いが終わります。
 平和そうに見えても、イソギンチャクの世界も、大変だとわかりますね。

図鑑↓↓↓↓↓には、ウメボシイソギンチャク、ミドリイソギンチャクが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、イソギンチャクの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
刺すイソギンチャクがいる?(2010/02/22)
どっちがどっち? スナイソギンチャクと、スナギンチャク(2009/10/05)
管の中の花? ハナギンチャク(2009/04/27)
イソギンチャクは逆さのクラゲ?(2008/04/21)
などです。

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