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2011年6月27日

大陸とのつながりを示す? ナミエガエル

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 日本の南西諸島には、珍しい生き物がたくさんいますね。今回は、その中の一種を取り上げてみましょう。ナミエガエルです。アカガエル科に属するカエルです。
 ナミエガエルは、世界中で、日本の沖縄本島にしか、分布していません。しかも、沖縄本島の中でも、分布域が限られています。大宜味村【おおぎみそん】など、北部の一部でしか見られません。かつては、もう少し南の、名護市周辺でも見られたそうです。
 残念ながら、ナミエガエルの分布域は、だんだん狭くなっているのですね。放っておいたら、彼らは、絶滅してしまうでしょう。そうなる前に、手を打ちたいですね。
 ナミエガエルは、単に、「数が少ないから貴重だ」というわけではありません。日本の動物相を考えるうえで、重要な鍵となる生き物です。彼らは、「中国大陸や、台湾に分布するカエルと、つながりが強い」とわかってきました。
 以前、ナミエガエルは、「アカガエル科のアカガエル属に属する」とされていました。これは、ニホンアカガエル―日本の本土に分布します―などと、まったく同じ分類です。
 ところが、最近では、「ナミエガエルの分類は、違うのではないか」という意見が、有力になってきました。アカガエル科の中の、クールガエル属だという意見です。
 クールガエル属のカエルは、台湾、中国大陸、インドシナ半島などに、広く分布します。つまり、東南アジアに広がっているグループです。もし、ナミエガエルがクールガエル属だとすれば、彼らのルーツは、東南アジア方面にある可能性が高いです。
 クールガエル属の分類については、現在、検討されている最中です。これまで、一種だと思われてきたものが、複数の種に分割されそうな事態も起きています。
 そんな状態ですので、ナミエガエルが、クールガエル属のどの種と近縁なのかは、わかっていません。彼らのルーツがどこにあって、日本の南西諸島まで、どのように分布を広げてきたのかは、これからの研究課題です。
 似たことは、日本本土に分布する他種のカエルでも起こっています。日本のカエルは、思われていたより、東南アジアのカエルと、近縁なのかも知れません。

図鑑↓↓↓↓↓には、ナミエガエルが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、日本のカエルを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
カエルツボカビ症は、日本が起源か?(2011/01/31)
カジカガエルは、河の鹿(シカ)?(2009/06/05)
平凡なカエルが危機に? アオガエル(青蛙)たち(2008/05/26)
などです。

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