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2011年7月31日

モンシロチョウ

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モンシロチョウ 画像
和名:モンシロチョウ
学名:Pieris rapae crucivora
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東京 新宿【2011.07.26】
図鑑↓↓↓↓↓には、モンシロチョウが掲載されています。
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2011年7月30日

ハシブトガラス

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ハシブトガラス 画像
和名:ハシブトガラス
学名:Corvus macrorhynchos
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東京 新宿【2011.07.26】
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2011年7月29日

分類が混乱中、ギボウシ(擬宝珠)

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 夏によく見られる園芸植物に、ギボウシの仲間があります。紫から白色の花を、涼やかに咲かせます。葉にも、白い斑【ふ】が入っていたりして、美しいものが多いです。
 ギボウシの仲間は、日本で、古くから栽培されていました。江戸時代には、すでに、いくつもの園芸品種がありました。それを、シーボルト―江戸末期に来日しましたね―が、ヨーロッパに伝えたといわれます。ヨーロッパでも、たくさんの品種が作られました。
 おかげで、現在の私たちは、いろいろなギボウシの品種を楽しむことができます。ところが、これには、困ったこともあります。ギボウシ類の分類が、混乱してしまいました。
 日本に、もともと自生していたのは、オオバギボウシ、コバギボウシ、イワギボウシなどの十数種だとされます。これらは、みなギボウシ属に属する種です。ギボウシ属の種は、容易に交雑して、繁殖力のある子孫を残します。
 このため、江戸時代以前に、いくつもの種を交配させて、園芸品種が作られました。現在の園芸品種の中には、起源がわかっていないものも、多いです。起源がわからないまま、古い園芸品種同士を交配させて、新しい園芸品種が作られることもあります。
 こんな状態ですから、ギボウシ属の中に、いく種が属するのか、もともと野生にあった種はどれなのか、はっきりとは、わかっていません。
 加えて、混乱に拍車をかけていることがあります。ギボウシ属自体の分類が、揺らいでいるのです。
 伝統的には、ギボウシ属は、ユリ科に属するとされてきました。けれども、最近の植物学では、ユリ科の分類が、大きく見直されています。これまでユリ科とされていた属が、他の科に分類されることが増えました。
 最近の分類では、ギボウシ属は、リュウゼツラン科に属するとされることが多いです。しかし、この分類も、確定したものではありません。クサスギカズラ科に属するとされることもあります。クサスギカズラ科は、別名、キジカクシ科や、アスパラガス科とも呼ばれます。残念ながら、混乱した状態は、まだしばらくは続きそうです。

図鑑↓↓↓↓↓には、、ギギボウシの一種、コバギボウシが掲載されています。
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過去の記事でも、分類が混乱している生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
可憐なスミレ(菫)の仲間たち(2011/04/01)
分類が混乱中、カエデの仲間(2010/11/01)
カジカ(鰍)の迷宮(2009/12/21)
貝類は、昔、ミミズだった? カセミミズ(2009/09/25)
桐【きり】の名前で、きりきり舞い?(2009/05/08)
などです。

2011年7月28日

博物館で、水生昆虫の世界へ

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 各地の博物館で、夏休みの企画が催されていますね。その一つに行ってまいりました。神奈川県立生命の星・地球博物館の「およげ! ゲンゴロウくん」です。
 これは、水生昆虫の展覧会です。ゲンゴロウをはじめ、ガムシ、タガメ、ミズカマキリ、タイコウチ、アメンボ、ミズスマシなど、さまざまな水生昆虫が紹介されています。
 少し前までの日本は、水生昆虫天国といえる状態でした。水田が多かったからです。
 水田と、そこにつながる側溝やため池は、多様な水の環境を用意します。止水や流水、浅い水や深い水、植物が生い茂って暗い水辺や、逆に開けた明るい水辺などです。いろいろな環境があれば、それぞれの場所に適応した水生昆虫が棲めます。
 おかげで、昔の日本では、水生昆虫は、平凡なものでした。子どもの頃、池などで、ゲンゴロウやタガメを取ったことを、覚えている方もいらっしゃるでしょう。
 現在の日本では、多くの水生昆虫が、絶滅寸前です。例えば、東京都や神奈川県では、ゲンゴロウは絶滅してしまいました。なぜ、そんなことになったのでしょうか? この展覧会で、その理由が、いくつか挙げられています。
 この展覧会では、生きたゲンゴロウやタガメを、見ることができます。ゲンゴロウの近縁種が多いのに、驚きます。ガムシ、マツモムシ、ミズカマキリ、タイコウチなども、生きたものが展示されています。
 中で、私が興味を引かれたのは、ヒメタイコウチでした。生きたヒメタイコウチが見られるのは、とても珍しいことです。これは、タイコウチに近縁な種です。
 ヒメタイコウチの姿は、タイコウチにそっくりです。ただ、タイコウチのお尻にあるような、長い呼吸管がありません。彼らは、ほとんどの時間を、陸で過ごすからです。タイコウチが、水中生活に適応する前の姿を、とどめているといわれます。
 生きた昆虫以外に、標本も展示されています。日本では絶滅したとされるスジゲンゴロウなどの、貴重な標本も出品されています。外国の水生昆虫の標本もあります。
 夏休みの自由研究に、役立つ展覧会ですね。ぜひ、お出かけ下さい。

図鑑↓↓↓↓↓には、ゲンゴロウ、コオイムシ、タガメ、タイコウチ、ミズカマキリなどの水生昆虫が掲載されています。
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展覧会「およげ! ゲンゴロウくん」については、以下のページに載っています。
特別展「およげ! ゲンゴロウくん」(神奈川県立生命の星・地球博物館の公式サイト内ページ)
過去の記事でも、水生昆虫を取り上げています。また、他の博物館の、夏休み向けの展覧会も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ウナギとアルパカがお出迎え、東大の総合研究博物館(2011/07/21)
肉食の背泳選手? マツモムシ(2010/5/31)
泳ぎが苦手な水生昆虫? ガムシ(2009/9/7)
昆虫一のアクアラング王者? ゲンゴロウ(2009/3/27)
アメンボは、水上のスケーター?(2008/1/28)
などです。

2011年7月27日

ウナギとアルパカがお出迎え、東大の総合研究博物館

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 夏にふさわしい展覧会が、東京大学の総合研究博物館
で開かれています。「鰻【うなぎ】博覧会」と、「アルパカ×ワタ」の、二つの展覧会です。
 ウナギは、日本の夏に欠かせませんね。縄文時代の遺跡からも、ウナギの骨が発掘されています。北海道から沖縄まで、各地の遺跡から出ています。「鰻博覧会」の会場には、日本のどこの縄文遺跡から、ウナギの骨が出たのかを、展示してあります。
 ウナギの繁殖の謎は、有名ですね。二〇〇九年になるまで、天然のニホンウナギの卵は、誰も見たことがありませんでした。どこの海域で産卵するのかも、知られませんでした。
 二〇〇九年、ついに、長年の謎が解かれます。日本のはるか南東、マリアナ諸島の西側の海域で、ニホンウナギの卵が発見されました。「鰻博覧会」の会場で、その卵を見ることができます。ニホンウナギの産卵海域を、具体的に示した模型もあります。
 ウナギの完全養殖の試みも、進んでいます。完全養殖とは、飼育しているウナギを繁殖させて、次々に世代を重ねてゆかせることです。実験室では、完全養殖ができるようになりました。会場で、養殖されたウナギの幼生を見ることができます。
 生きているウナギの幼生は、必見です! ウナギの幼生は、普通の魚の形をしていません。細長い木の葉のような形で、透き通っています。神秘的で、美しいです。
 この形の幼生は、レプトセファルスと呼ばれます。ニホンウナギのレプトセファルスが、生きた姿で、一般に公開されるのは、極めて珍しいことです。
 「アルパカ×ワタ」のほうは、博物館の二階が会場です。こちらは、南米アンデスの織物の文化を紹介しています。アンデスの織物は、動物のアルパカや、植物のワタからできています。展覧会の題名は、そこから取られています。
 こちらの会場には、アルパカの剥製【はくせい】標本があります。また、ワタの標本や、織物を染める染料植物の標本もあります。こちらの会場は、狭いために、それほど多くの展示物はありません。会場入口がわかりにくいので、御注意下さい。
 今年の夏は、二つの展覧会で、自然と古代文化の神秘に触れるのは、いかがでしょう?

図鑑↓↓↓↓↓には、ウナギが掲載されています。
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過去の記事でも、ウナギについて取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
フクロウナギは、ウナギの仲間か?(2011/02/21)
ウナギとオオウナギとは、違う? 同じ?(2010/05/21)
ウナギの繁殖の謎は解けたか?(2006/07/21)※この記事を書いた当時は、野生のニホンウナギの卵は、発見されていませんでした。
などです。
「鰻【うなぎ】博覧会」と、「アルパカ×ワタ」については、以下のページに案内があります。
鰻博覧会(東京大学総合研究博物館の公式サイト内ページ)
アルパカ×ワタ(東京大学総合研究博物館の公式サイト内ページ)

2011年7月26日

アブラゼミ

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アブラゼミ 画像
和名:アブラゼミ
学名:Graptopsaltria nigrofuscata
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東京 新宿【2011.07.26】
図鑑↓↓↓↓↓には、アブラゼミが掲載されています。
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2011年7月25日

眼も脚もない? カイガラムシの不思議

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 皆さんは、「昆虫の特徴は?」と訊かれて、答えることができますか?
 脚が六本ある。そうですね、正しいです。体が、頭と胸と腹との三つに分かれている。これも正しいです。複眼【ふくがん】という眼を持つ。これも、昆虫の特徴です。
 ところが、例外があります。前記の特徴がない昆虫も、いるのです。
 その例外の一つが、カイガラムシの仲間です。カメムシ目【もく】カイガラムシ上科【じょうか】に属する昆虫たちです。カイガラムシという名でも、貝の仲間ではありません。
 農業や園芸をやる方なら、カイガラムシは、御存知でしょう。この仲間は、農作物や園芸植物の害虫として知られます。彼らは、みな、植物食です。口を植物に突き刺して、栄養のある液を吸います。吸われ過ぎれば、植物が弱ってしまいます。
 カイガラムシは、植物の上で一生を過ごします。食べ物の上で、一生、暮らすわけです。これなら、食べ物を探して、動き回る必要はありませんね。このために、多くのカイガラムシの種は、脚をなくしてしまいました。
 ずっと動かずにいるなら、眼も必要ありません。脚をなくしたカイガラムシの多くは、複眼もなくしました。さらには、頭・胸・腹という、体の区分まで、なくした種が多いです。そのような動きやすい体は、必要ない、ということでしょう。
 でも、敵に襲われたら、どうするのでしょうか? 脚がないのでは、逃げようがありませんよね。彼らの多くは、逃げるより、隠れることを選んでいます。
 カイガラムシの多くの種は、体の上に、綿【わた】状のものや、蝋【ろう】状のものを背負っています。おかげで、彼らは、まるで昆虫には見えません。植物に付いたごみくずのように見えます。「昆虫」を食べるつもりの動物には、見つかりにくそうです。
 先に、カイガラムシは、害虫として有名だと書きましたね。このような昆虫は、研究が進んでいるのが普通です。けれども、カイガラムシは、この点でも例外です。分類さえ、定まっていません。カイガラムシ上科の中で、どの種が、どの科に入るのか、研究者によって意見が違います。身近な昆虫でも、謎が多いことの例ですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、カイガラムシの一種、ツノロウムシが掲載されています。
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過去の記事で、カイガラムシと同じように、植物の害虫といわれる昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
冬越しは木の中で、カミキリムシたち(2011/02/07)
実盛虫【さねもりむし】の正体は、ウンカ?(2008/08/06)
謎の円盤UFO? いえ、カメノコハムシです(2008/03/10)
横に歩くのは何のため? ヨコバイ(2008/02/25)
イネクロカメムシは福田【ふくだ】の虫?(2007/10/08)
などです。

2011年7月24日

マンデビラ・サンパラソル

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マンデビラ・サンパラソル 画像
和名:マンデビラ・サンパラソル
学名:Mandevilla spp.
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東京 品川【2011.07.05】

ラムズイヤー

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ラムズイヤー 画像
和名:ラムズイヤー
学名:Stachys byzantina
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東京 品川【2011.07.05】

2011年7月22日

登山者を慰める? フウロソウの仲間たち

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 そろそろ、夏山登山の季節ですね。登山の際には、山の花々を眺めるのも、楽しみの一つです。山地では、平地では見られない植物を、見ることができます。
 山の花の中で、代表的なのが、フウロソウの仲間でしょう。フウロソウ科フウロソウ属に属する植物です。この仲間は、日本では、山地に生えるものが多いです。
 フウロソウとは、不思議な響きの名ですね。漢字では、風露草と書きます。漢字名は、高原の草にふさわしいですね。美しい名前だと思います。
 山地に生えるフウロソウには、ハクサンフウロ、シコクフウロ、アサマフウロ、ミツバフウロ、グンナイフウロなどの種があります。どの種も、薄いピンクから濃いピンクの花が咲きます。登山の疲れをいやす花として、登山者に愛されています。
 もちろん、美しいからといって、決して採取しませんように。山の植物は、平地では育ちません。平地の暑い気候に、耐えられないからです。
 フウロソウ属の種のうちには、ヨーロッパと日本とで、同じ種が分布しているものがあります。例えば、ヒメフウロという種です。
 ヒメフウロは、日本では、本州中部地方の山地と、四国の剣山系に分布します。ヨーロッパでは、山地ではなく、平地で普通に見られるようです。日本より、ヨーロッパのほうが、ずっと涼しいからですね。このような例は、他の植物でもあります。
 「山登りをする体力はないけれど、フウロソウの花を見てみたい」方も、いらっしゃるでしょう。山や、ヨーロッパまで行かなくても、フウロソウの花を見ることはできます。平地に生えるフウロソウがあるからです。
 ゲンノショウコ(現の証拠)という草を御存知でしょうか? 日本では、道端でも見られる野草です。この種は、フウロソウ属に属します。山のフウロソウより小ぶりですが、ピンクの愛らしい花が咲きます。
 日本では、ゲンノショウコは、民間の薬草として有名ですね。文字どおりの「高嶺の花」が多いフウロソウ属にあって、庶民派(庶民の味方)と言えるかも知れません。

図鑑↓↓↓↓↓には、ゲンノショウコが掲載されています。
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過去の記事でも、山地や高原に多い植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
日本にも、タイムが生える?(2011/06/10)
植物の世界は、「虎の尾」だらけ?(2009/11/16)
ノリウツギは、カミキリムシと仲良し?(2009/07/03)
古代の「朝顔」は、キキョウ(桔梗)?(2008/08/08)
などです。

2011年7月21日

ベロニカ・ヘイデカインド

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和名:ベロニカ・ヘイデカインド
学名:Veronica spicata
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東京 品川【2011.07.05】

2011年7月20日

クサキョウチクトウ

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クサキョウチクトウ 画像
和名:クサキョウチクトウ
学名:Phlox paniculata L.
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東京 品川【2011.07.05】

2011年7月19日

ニーレンベルギア

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ニーレンベルギア 画像
和名:ニーレンベルギア
学名:Nierembergia caerulea
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東京 品川【2011.07.05】

2011年7月18日

カンガルーは、有袋目【ゆうたいもく】か?

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 オーストラリアは、珍しい生き物が多いことで、知られますね。中でも、体に「袋」を持つ哺乳類が有名です。カンガルーや、コアラや、バンディクートなどですね。
 カンガルーなどの「袋」は、子を育てるためのものです。この「袋」が特徴的なので、かつて、カンガルーなどの仲間は、有袋目【ゆうたいもく】というグループに分類されていました。「袋」のある哺乳類は、すべて、有袋目だとされました。
 ところが、近年、様子が変わってきています。同じように「袋」がある哺乳類同士でも、縁が遠いものがある、とわかってきました。このために、有袋目という分類グループは、解体されつつあります。言い換えれば、有袋目というグループ分けは、古い分類です。
 例えば、カンガルーの分類は、どうなったでしょうか? 現在では、カンガルーは、有袋目ではなく、カンガルー目【もく】とされることが多いです。カンガルー目は、双門歯目【そうもんしもく】と呼ばれることもあります。
 カンガルー目には、コアラも属します。その他、ウォンバットや、フクロモモンガや、フクロギツネも、カンガルー目です。
 バンディクートは、どうでしょうか? 彼らは、バンディクート目【もく】です。タスマニアデビルは? フクロネコ目【もく】です。フクロネコ目には、フクロネコや、フクロアリクイも、属します。絶滅したフクロオオカミも、フクロネコ目とされます。
 かつて有袋目とされた哺乳類は、オーストラリア以外にも、分布しますね。南米と北米にいるオポッサムなどです。現在では、オポッサムは、オポッサム目【もく】に属するとされることが多いです。
 このように、かつての有袋目は、ばらばらの目【もく】にされました。もはや、「有袋」(袋を持つ)という分類単位には、まったく意味がないのでしょうか?
 そんなことは、ありません。「有袋目」は消滅しても、「袋」のある哺乳類同士には、何らかの類縁があると考えられています。どのような関係なのかは、はっきりわかっていません。このため、漠然とした有袋「類」という言葉が、現在も使われています。

図鑑↓↓↓↓↓には、袋のある哺乳類は載っていませんが、日本の哺乳類が八十種以上が掲載されています。
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過去の記事でも、「袋」のある哺乳類の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
インドネシアのパプアで、新種の哺乳類を発見(2007/12/19)
カリフォルニア州サンディエゴに住んでおります(2006/09/26)※ここの説明では、古い分類「有袋目」で説明してあります。
カンガルーは有袋類といわれますよね。(2006/06/01)※ここの説明でも、古い分類「有袋目」で説明しています。
ワラビーとカンガルーの違い(2005/09/29)
カンガルーの袋の内側は、どうなっているの?(2005/09/15)
などです。

2011年7月17日

御苑の福猫

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御苑の福猫 ノネコ 画像
和名:ノネコ
学名:Felis catus
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東京 新宿【2011.06.24】

2011年7月16日

ムラサキカタバミ

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ムラサキカタバミ 画像
和名:ムラサキカタバミ
学名:Oxalis corymbosa DC.
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2011年7月15日

クマツヅラは、魔法の植物?

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 生き物の中には、ごく狭い範囲にしか分布していない種と、広く分布している種とが、ありますね。今回は、後者のものを取り上げましょう。クマツヅラ(熊葛)です。
 クマツヅラとは、不思議な種名ですね。この名の由来は、わかっていません。姿を見ると、普通の草です。特に変わった点はありません。夏に、淡紅色の花を咲かせます。
 クマツヅラの分布は、とても広いです。日本では、本州以南、沖縄まで分布します。ユーラシア大陸をまたいで、ヨーロッパにまで、同じ種が分布します。
 英語では、クマツヅラを、ヴァーヴェインvervainやヴァーベナverbenaと呼びます。ヴァーベナという名に、聞き覚えのある方もいるでしょう。園芸植物の中に、ヴァーベナと呼ばれるものがあります。日本語名で、ビジョザクラ(美女桜)と呼ばれるものです。
 ビジョザクラは、クマツヅラと同じく、クマツヅラ科クマツヅラ属に属します。が、こちらは、園芸品種の総称です。一つの種ではありません。
 同じ「ヴァーベナ」と呼ばれても、クマツヅラと、ビジョザクラとは、違います。英語の翻訳ものなどでは、この二つが、混同されていることがあります。御注意下さい。
 ヨーロッパでも、日本でも、クマツヅラは、ありふれた草です。愛らしい花が咲くとはいえ、特に目立つ草ではありません。ところが、意外なことに、この草は、英文学によく登場します。なぜでしょうか?
 クマツヅラは、古代のさまざまな文明で、聖なる草とされていたからです。魔除けになると信じられました。「この草を持っていれば、悪い妖精のいたずらに遭わない」などといわれました。(良い)魔法の植物とみなされていたのですね。
 そうなったのには、理由があります。この草には、何らかの薬効があるようです。古代から、世界の各地で薬草にされました。漢方でも、馬鞭草【ばべんそう】という名で、使われています。ヴァーベナと似た名なのは、面白い偶然ですね。
 クマツヅラは、「後から日本に持ち込まれた帰化植物ではないか」といわれます。もし、そうだとしたら、昔の人は、その薬効を知って、持ち込んだのかも知れませんね。

図鑑↓↓↓↓↓には、クマツヅラが掲載されています。
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過去の記事でも、妖精や魔法と関わりがある(とされた)植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
オオイヌノフグリは、妖精の花?(2011/03/18)
北国の魔法の植物? イケマ(2010/01/01)
ヒカゲノカズラは、日陰に生える?(2009/12/07)
三月三日は草餅【くさもち】の節句?(2007/03/02)
クリスマスの飾りは豊饒【ほうじょう】のしるし、ヤドリギ(2005/12/12)
などです。

2011年7月14日

ホタルブクロ

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ホタルブクロ 画像
和名:ホタルブクロ
学名:Campanula punctata Lam.
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東京 新宿【2011.06.24】
図鑑↓↓↓↓↓には、ホタルブクロが掲載されています。
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2011年7月13日

ワスレナグサ

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ワスレナグサ 画像
和名:ワスレナグサ(シンワスレナグサ)
学名:Myosotis scorpioides
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東京 品川【2011.07.05】

2011年7月12日

ガザニア

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和名:ガザニア
学名:Gazania Gaertn.
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東京 品川【2011.07.05】

2011年7月11日

謎の生物、ブンブクチャガマ

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 ブンブクチャガマという生き物の名を、聞いたことがおありでしょうか? 漢字では、分福茶釜、または、文福茶釜と書かれます。冗談みたいな名ですね。でも、これが、正式な日本語名(標準和名)です。
 こんな面白い名が付いたのは、どんな生物でしょうか? ウニの一種です。専門的に言えば、棘皮動物門【きょくひどうぶつもん】ウニ綱【こう】に属します。
 彼らは、他のウニと同じく、海に棲みます。全身、棘だらけです。けれども、恐ろしい生き物ではありません。普段は、海底の砂や泥にもぐって生活しています。
 普通のウニは、球形の体に、棘がありますね。ところが、ブンブクチャガマの体は、球形ではありません。なんと、ハート形です。なぜ、こんな形なのでしょうか?
 それは、彼らの生態と関係がある、と考えられています。球形より、ハート形のほうが、砂や泥の中を進むのに、都合の良い形のようです。
 ブンブクチャガマには、近縁な種が何種もいます。ネズミブンブク、セイタカブンブク、オカメブンブク、ヒラタブンブクなどの種です。どれも、ウニ綱ブンブク目【もく】に属する種です。ブンブク目の種は、おおむね、姿も生態も似ています。
 中には、深海に棲むブンブク目の種もいます。ウルトラブンブクという種です。怪獣の名前みたいですが、これが標準和名です。
 「ウルトラ」ブンブクの名が付いたのは、ブンブク目の中で、とても大きい種だからです。とはいえ、10cmから15cmくらいです。普通のブンブクチャガマは、5cmくらいです。もともと、この仲間は、そんなに大きくないのですね。
 ウルトラブンブクは、大きさ以外にも、変わった点があります。ブンブク目なのに、普段、海底にもぐっていないらしいのです。なぜそうなのかは、わかっていません。
 ブンブク目のウニは、研究があまり進んでいません。砂や泥にもぐっていて、観察しにくいためでしょう。それにしては、面白い名を付けたものだと思います。ウニの研究者には、独創的な方が多いのでしょうか?(笑)

図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ブンブクチャガマは載っていません。かわりに、日本近海のウニの仲間が、十種ほど掲載されています。
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過去の記事でも、ウニの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
タコノマクラの花びら模様は、いったい何?(2008/01/25)
突然の人気者? スカシカシパン(2008/01/10)
海中のオブジェ? パイプウニ(2007/11/16)
棘だけでは足りない? ウニの防御作戦(2007/08/11)
などです。

2011年7月10日

ダリア

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ダリア 画像
和名:ダリア
学名:Dahlia pinnata Cav.
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東京 品川【2011.07.05】

図鑑↓↓↓↓↓には、ダリアが掲載されています。
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2011年7月 9日

カルーナ・ヴルガリス

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カルーナ・ヴルガリス 画像
和名:カルーナ・ヴルガリス
学名:Calluna vulgaris
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東京 品川【2011.07.05】

2011年7月 8日

シカクイ? フトイ? クサイ? 藺【い】の仲間たち

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 畳を作るのに使う草を、御存知ですか? イグサ(藺草)ですね。イグサ科イグサ属に属する一種です。単に、イ(藺)と呼ばれることもあります。
 イグサ科イグサ属の種は、互いに似たものが多いです。イネのように、葉も茎も細長いです(イネは、まったく別のイネ科です)。花は茶色っぽく、地味です。
 イグサ属の種は、生える環境も似ています。淡水の水辺に生えます。例えば、畳に使うイグサは、栽培されますが、多くの場合、水田で栽培されます。
 イグサと近縁で、しかも、紛らわしい種名の植物があります。クサイ(草藺)という種です。同じイグサ科イグサ属に属します。道端で、普通に見られる草です。
 クサイという種名は、「臭い」と聞き間違えられそうですね(笑) でも、種名の由来は、「イ(藺)の仲間で、普通に見られる草だから」でしょう。
 ところが、イグサに近縁ではないのに、イ(藺)という種名が付く植物があります。カヤツリグサ科の植物に、そういうものが、何種かあります。
 どうやら、昔の人は、「水辺にばさばさと生える、細長い草」を、まとめて藺【い】と呼んだらしいです。このために、遠縁の植物にも、イ(藺)の種名が付きました。
 イグサ科ではない藺【い】の一種に、シカクイ(四角藺)があります。カヤツリグサ科ハリイ属の一種です。茎の断面が「四角い」ために、こんな名になりました。
 同じハリイ属には、ハリイ(針藺)や、マシカクイ(真四角藺)などの種が属します。マシカクイは、茎の断面が「真四角」、つまり「正方形」のため、この名になりました。
 「四角」があれば、「三角」もあります。サンカクイ(三角藺)という種名の植物があるのです。茎の断面が「三角」であることから、この名が付きました。この種も、カヤツリグサ科です。属は、ホタルイ属です。
 同じカヤツリグサ科ホタルイ属には、フトイ(太藺)という種名のものがあります。女性の前で種名を言ったら、怒られそうですね(笑) 他に、ホタルイ属には、ホタルイ(蛍藺)、カンガレイ(寒枯藺)などの種もあります。

図鑑↓↓↓↓↓には、イグサ科のイ(藺)とクサイ(草藺)、および、カヤツリグサ科のカンガレイ(寒枯藺)とサンカクイ(三角藺)が掲載されています。
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過去の記事でも、面白い種名の生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
地獄の釜の蓋【じごくのかまのふた】とは、どんな植物?(2011/03/25)
ゴジュウカラは、シジュウカラより年上?(2009/12/11)
スベスベマンジュウガニの名の由来は?(2008/08/18)
突然の人気者? スカシカシパン(2008/01/10)
カサゴ(笠子)は、似たもの同士の一族(2007/11/26)
などです。

2011年7月 7日

カライトソウ

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カライトソウ 画像
和名:カライトソウ
学名:Sanguisorba hakusanensis
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東京 品川【2011.07.05】

2011年7月 6日

イベリス

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イベリス 画像
和名:イベリス
学名:Iberis sempervirens
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東京 品川【2011.07.05】

2011年7月 5日

タイサンボク

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タイサンボク 画像
和名:タイサンボク
学名:Magnolia grandiflora L.
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東京 新宿【2011.06.24】

図鑑↓↓↓↓↓には、タイサンボクが掲載されています。
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カミキリムシ? いえ、カミキリモドキです

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 今の季節は、昆虫が豊富ですね。そろそろ、カミキリムシやコガネムシなどの、夏に多い昆虫たちも出てきます。
 カミキリムシは、代表的な森林の昆虫です。けれども、中には、住宅地で見られる種もあります。明かりを求めて、人家に飛び込んでくることもあります。子供の昆虫採集の対象にもなりますね。比較的、ヒトに身近な昆虫といえます。
 ところが、カミキリムシの種を同定しようとすると、苦労することが少なくありません。その原因には、いくつかあります。二つほど、挙げてみましょう。
 第一は、カミキリムシの種が多いことです。日本に分布するカミキリムシは、八百種以上もいるとされます。これでは、どの種なのか、迷うのも無理はありませんね。
 第二は、カミキリムシに似て、カミキリムシではない昆虫がいることです。カミキリムシの一種だと思って、図鑑などで調べても、出てこないわけです。
 カミキリムシに似た昆虫のグループには、ジョウカイボン科、ジョウカイモドキ科、カミキリモドキ科などがあります。カミキリムシとは、カミキリムシ科に属する種の総称です(分類には、異説もあります)。
 中でも、カミキリモドキ科は、名も姿も、カミキリムシと紛らわしいです。姿は、小型のカミキリムシにそっくりです。カミキリ「モドキ」という名は、そこから付きました。
 カミキリムシ科とカミキリモドキ科とは、同じ甲虫目【こうちゅうもく】に属します。しかし、甲虫目の中では、遠縁なグループ同士です。
 カミキリモドキ科の昆虫も、夜、人家の明かりに飛んでくることがあります。花壇や果樹園の花に来ることもあります。この科の成虫には、花の蜜などを食べる種が多いからです。このような生態は、カミキリムシの中の、ハナカミキリの仲間に似ています。
 カミキリモドキには、カミキリムシと、大きく違う点もあります。一部に、毒を持つ種がいることです。そのような種に触れると、かぶれるおそれがあります。でも、すべての種が有毒なのではありません。念のため、触れる際には注意しましょう。

図鑑↓↓↓↓↓には、キバネカミキリモドキ、モモブトカミキリモドキが掲載されています。
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過去の記事でも、カミキリムシの仲間を取り上げています。また、カミキリムシに似たジョウカイボンや、ジョウカイモドキも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
冬越しは木の中で、カミキリムシたち(2011/02/07)
影が薄い? ジョウカイモドキ(2010/03/19)
ジョウカイボンとは、どんな昆虫?(2009/05/18)
豪華絢爛【ごうかけんらん】、日本のカミキリムシ(2008/08/15)
トラフカミキリは、スズメバチのそっくりさん(2007/09/21)
などです。

2011年7月 3日

サンゴシトウ

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サンゴシトウ 画像
和名:サンゴシトウ
学名:Erythrina × bidwillii
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東京 新宿【2011.06.24】

2011年7月 2日

オオバギボウシ

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オオバギボウシ 画像
和名:オオバギボウシ
学名:Hosta montana
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東京 新宿【2011.06.24】

図鑑↓↓↓↓↓には、オオバギボウシは載っていませんがコバギボウシが掲載されています。
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2011年7月 1日

キリンソウの名の由来は?

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 梅雨の季節ですね。日本は、雨の多い国です。そのために、生き物も、水が豊富な環境に適応したものが多いです。けれども、日本にも、水が乏しい環境が、ないわけではありません。そのような環境に、適応した生き物がいます。
 例えば、植物では、ベンケイソウ科に属するものが、そうです。ベンケイソウ科の植物は、肉厚の葉を持ちます。茎も太く、水を含んだ感じのものが多いです。体内に、水を蓄えられるようになっています。乾燥に耐えられるわけですね。
 日本に自生するベンケイソウ科には、キリンソウ、コモチマンネングサなどの種があります。コモチマンネングサは、畑や道端で、普通に見られる草です。いわゆる雑草の一種ですね。これは、ベンケイソウ科の種としては、珍しいことです。
 ベンケイソウ科の多くの種は、もっと乾燥した場所に生えます。岩場や、海岸などです。海岸には、海水はありますが、淡水―植物には、必要です―は少ないですね。
 キリンソウは、岩場や海岸、荒れ地に生えます。ベンケイソウ科としては、典型的です。
 キリンソウ(麒麟草)という種名からは、背が高い植物が想像されますね。ところが、実際は、そんなことはありません。では、なぜ、こんな名が付いたのでしょうか?
 この名の由来には、いくつかの説があります。なかで、有力なのが、「本来は、麒麟草ではなく、黄輪草【きりんそう】だった」説です。
 キリンソウの花は、黄色いです。その花が、植物体のてっぺんに、輪状に付きます。だから「黄輪草」と呼んでいたのが、のちに、「麒麟草」に取り違えられた、というのです。
 紛らわしい名の植物として、アキノキリンソウ(秋の麒麟草)があります。アキノキリンソウは、キリンソウとは、まったく別種です。分類上も遠縁です。キク科に属します。
 キリンソウについては、研究者を悩ませていることがあります。分類が難しいことです。
 「キリンソウ」と呼ばれるものの中には、変異があります。この変異が、同種の中の変異に収まるのか、別種に分けたほうがよいのかで、意見が割れています。今しばらくは、キリンソウの種名や分類が、落ち着かない状態が続くでしょう。


図鑑↓↓↓↓↓には、キリンソウ、コモチマンネングサ、アキノキリンソウが掲載されています。
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過去の記事でも、他種と紛らわしい名を持つ植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ウメじゃない梅がある?(2011/02/18)
雪割草【ゆきわりそう】と、ユキノシタは、違う? 同じ?(2011/02/04)
楓【かえで】? いえ、楓【ふう】の木です(2010/11/29)
桂【けい】とは、どんな植物?(2010/11/22)
などです。