図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2011年7月 8日

シカクイ? フトイ? クサイ? 藺【い】の仲間たち

ico_weather_kumori.gif

 畳を作るのに使う草を、御存知ですか? イグサ(藺草)ですね。イグサ科イグサ属に属する一種です。単に、イ(藺)と呼ばれることもあります。
 イグサ科イグサ属の種は、互いに似たものが多いです。イネのように、葉も茎も細長いです(イネは、まったく別のイネ科です)。花は茶色っぽく、地味です。
 イグサ属の種は、生える環境も似ています。淡水の水辺に生えます。例えば、畳に使うイグサは、栽培されますが、多くの場合、水田で栽培されます。
 イグサと近縁で、しかも、紛らわしい種名の植物があります。クサイ(草藺)という種です。同じイグサ科イグサ属に属します。道端で、普通に見られる草です。
 クサイという種名は、「臭い」と聞き間違えられそうですね(笑) でも、種名の由来は、「イ(藺)の仲間で、普通に見られる草だから」でしょう。
 ところが、イグサに近縁ではないのに、イ(藺)という種名が付く植物があります。カヤツリグサ科の植物に、そういうものが、何種かあります。
 どうやら、昔の人は、「水辺にばさばさと生える、細長い草」を、まとめて藺【い】と呼んだらしいです。このために、遠縁の植物にも、イ(藺)の種名が付きました。
 イグサ科ではない藺【い】の一種に、シカクイ(四角藺)があります。カヤツリグサ科ハリイ属の一種です。茎の断面が「四角い」ために、こんな名になりました。
 同じハリイ属には、ハリイ(針藺)や、マシカクイ(真四角藺)などの種が属します。マシカクイは、茎の断面が「真四角」、つまり「正方形」のため、この名になりました。
 「四角」があれば、「三角」もあります。サンカクイ(三角藺)という種名の植物があるのです。茎の断面が「三角」であることから、この名が付きました。この種も、カヤツリグサ科です。属は、ホタルイ属です。
 同じカヤツリグサ科ホタルイ属には、フトイ(太藺)という種名のものがあります。女性の前で種名を言ったら、怒られそうですね(笑) 他に、ホタルイ属には、ホタルイ(蛍藺)、カンガレイ(寒枯藺)などの種もあります。

図鑑↓↓↓↓↓には、イグサ科のイ(藺)とクサイ(草藺)、および、カヤツリグサ科のカンガレイ(寒枯藺)とサンカクイ(三角藺)が掲載されています。
ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、面白い種名の生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
地獄の釜の蓋【じごくのかまのふた】とは、どんな植物?(2011/03/25)
ゴジュウカラは、シジュウカラより年上?(2009/12/11)
スベスベマンジュウガニの名の由来は?(2008/08/18)
突然の人気者? スカシカシパン(2008/01/10)
カサゴ(笠子)は、似たもの同士の一族(2007/11/26)
などです。

http://blog.zukan.net/blog/2011/07/08-78_1.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/6184

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/6184

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)